[1926] 11月の演奏会(2)

  • 2019.10.11 Friday
  • 16:03

❖ 7年ぶりに千秋邦楽作品を7曲揃えて

・11月9日(土) 午後2時開演

・伏見桃山 ラ・ネージュ(JR奈良線桃山駅)

 

・自分の作品だけが演奏されるなどという機会

 は、めったにない事なのですが、2012年秋に

 箏の大西瑞香さんが地元・鳥取の演奏仲間と

 共に僕の邦楽作品6曲を取り揃えて、境港市と

 東京すみだトリフォニー(小)で「うたがたり」

   と題してのリサイタルを開催してくださいまし

 た。そして、この秋10月には、和歌山で活動を

 続けておられる東 美哉子さんが中心となって

 関西で活動中の邦楽仲間と共に、左掲のような

 サロン演奏会を、伏見桃山の隠れ家的なミニホ

 ールで、開催してくださる事になりました。

 

・7年前の大西さんらのリサイタルも同様でしたが、

 今回も僕の方に前もってのご連絡はなく、僕も最

 近になってのご連絡で初めて知ったような訳でし

 たが、何はともあれ、思いがけずも、とても名誉

 な事で、ありがたく感謝しています。

 

・(1) 午後のバッハ (1976)‥‥‥‥‥‥‥‥‥箏1, 箏2   

 (2) 風のはなびら (詩・村田寿子) (2010)‥‥歌, 箏

 (3) 花のひととき (1998) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥箏, 三絃

 (4) 双樹(1989) ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥十七絃, 二十絃

   (5) 野分のまたの日 (文・清少納言)(2010) ‥ 語り, 箏

   (6) 秋のエムブレム (1994) ‥‥‥‥‥‥‥‥尺八, 箏

 (7) 夢の花橘 (和歌・和泉式部) (2007) ‥‥‥歌, 箏1, 箏2, 十七絃, 尺八

 

・上記の7曲、1976年から2010年にかけての、今では旧作に属する作品ばかりですが、東さん

 が出版楽譜をもとに、ていねいに今日まで仕上げてこられた入魂の演奏で、親しいお仲間との

 アンサンブルで、充実したひとときを愉しませてくださる事と思います。定員40名の予約制の

 演奏会ですが、ご関心を寄せて頂けそうであれば、mova: 090-8141-6350へお問い合わせを。

 


 

[1925] 9月の演奏会(4)

  • 2019.10.09 Wednesday
  • 11:25

❖ 琵琶湖を窓越しに眺めながら       ・この演奏会は終了しました 事後報告です

・9月25日(水) 午後1時開演

・滋賀県立芸術会館びわ湖ホール 

       メインロビー(大津市島ノ関)

 

・偶然にも web上で演奏会の情報を見つけ、

 自分の作品が演目に入っているのを知った

 ものですから、予定がなかったのを幸いに

 当日そっと足を運び、30分の「昼どきの

 ロビーコンサート」を楽しく聴かせてもら

 いました。

 

・関西で活躍の若手演奏者を起用されての、

 びわ湖ホール中央ロビー、昼過ぎ30分間の

 一連の無料コンサート。短時間とはいえ、

 選曲次第で音楽の充実した感銘を、聴き手

 に与える事ができる長さです。今回も2本

 のユーフォニアムにピアノという3人の皆

 さんが、5つの曲目を演奏されました。

 

・今回とりあげてくださった僕の曲は、まさに

 2Euph+Pfという楽器編成のために書かれた19年前の作品;

 ・2本のユーフォニアムとピアノのための

    「海に開く窓」(The window opens towards the ocean)(2000)

   印象派風の海のたたずまいを思わせる音型の上に、2本のメロディーが呼び交わしつつ流

 れてゆく、アメリカのEuphonium.com,LLC 社から出版されている演奏会用小品ですが、

 会場となったロビー正面の壁一面のガラス窓から、晴れた午後の琵琶湖の風景が広がり、

 じつに時宜に適った豊かな音楽のひとときを、僕も作曲者として味わう事ができました。

 三人の皆さんのご成功、共に僕も喜んでいます。
 

[1924] 9月の演奏会(3)

  • 2019.10.08 Tuesday
  • 22:58

❖ 京大音研関東支部のロビーコンサート   ・この演奏会は終了しました 事後報告です

・9月23日(祝・月) 午後1時30分開演

・川口総合文化センター・リリア 催し広場

(川口市川口3丁目、JR京浜東北・川口駅西口)  

 

・京都大学音楽研究会、略して京大音研の同窓会

 は、僕も会員の一人ですが、その関東支部の有

 志が、第15回「楽に寄すコンサート」と称して、

 先月、埼玉県川口市の広場を借りて、総勢10名

 余でのロビーコンサートを持たれました。

 

・大学での学業を全うせず、途中から道を外れて

 現在に至っている僕とはことなり、京大音研の

 諸氏はそれぞれの分野で優れた業績をあげられ

 た社会人、音楽はいわば余技に過ぎませんが、

 プログラムでの演目を見ると、リスト「夕べの

 調べ」、ベルクの初期の歌曲集から、クライス

 ラー「麗しのローズマリー」他にもオペラから

 のアリアなど、多種の楽器による多彩な演目が

 並んでいて、当日も聴衆の皆さんに楽しんで頂

 き、盛会だった様子が想像されます。

 

・今回のコンサートでは、たまたま僕の旧作の歌曲を1曲、演目に加えて頂けました。

    ・「ひろった えんぴつ」(1986)(詩・いわきたろう)

 どこかに落ちていた、他人の使い古しの鉛筆に寄せる情感の起伏を、バウンスする3拍子で

 歌う、全音楽譜出版社版「千秋次郎歌曲集1」所収の童謡タッチの小品ですが、一服の清涼剤

 のように大曲の中に挟まれて、聴衆の皆さんの心に届いた事でしょう。歌ってくれた後輩のT氏

 (上記のリストを演奏した彼ですが、現在は歌唱も習っているとか)に、拍手そして感謝です。


 

[1923] 10月の演奏会(2)

  • 2019.08.28 Wednesday
  • 03:15

❖ 7月完成の作品初演(東大阪版)

・10月20日(日)午後12時30分開演

・東大阪市文化創造館 (近鉄八戸ノ里駅)

 

・偶然なのか昨年と同じ日ですが、今年もまた

 東大阪市合唱連盟による市民合唱祭が開催の

 運びとなり、楽友・中谷淑子さんが指導され

 るれマードレ・エコーの皆さんによって、先

 に紹介した僕の女声2部による合唱作品が、

 5月に改元された令和の幕開けを祝して、

 披露・初演される予定です。

 

・女声合唱曲「令和の梅の花」

        (原典/万葉集第5巻より)(2019)

 

・作品の完成の事を記したトピック [1918] に、

 曲の成立の経緯を書いていますが、初演は大阪

 府内の2箇所、東大阪と豊中のそれぞれの女声

 コーラスの皆さんによって披露されます。

 

・豊中での初演は2ヶ月後の12月なので、まだ

 ゆとりがありますが、手書きの譜面を双方の合唱団に渡したのが 7/11だったので、マード

 レ・エコーの皆さんには時間がない中での練習、ほんとに大変だった事と思います。幸い、

 中谷淑子さんの指揮・指導の宜しきを得て、熟達のピアノ伴奏者にも恵まれ、この日の初演

 を成功裡に導いてくださる事と、心から期待しています。

[1922] 10月の演奏会(1)

  • 2019.08.26 Monday
  • 15:18

❖ 初登場4名の歌い手を迎えて      ・この演奏会は終了しました

・10月5日(土)午後2時開演

・京都府民ホール・アルティ

         (御所西側、烏丸一条下ル)

 

・今年はひとつの試みとして、春と秋の2回に

 分けて公演を開催することにしました。自分

 たちの技量と経済との両面から、これからも

 いくつもの公演方式をトライする積りです。

 

・大阪での春の公演の際にお伝えしましたが、

   このたび新たに3名の歌い手の方が会員に加

 わり、他に1名すでに入会されていながら、

 初めて今回、演奏の舞台に立たれる方がある

 ので、結果的には4名の方のデビューを兼ね

 ての、春とは全く顔ぶれの異なる総勢7名に

 よる秋の演奏会となります。

 

・率直なところ、新人の初舞台には、主催者

 としては不安の残る点もありますが、やは

 り場数を踏んで、修羅場を?乗り越えなけ

 れば、歌手としての成長は望めないので、聴衆の皆様には期待ハズレやガッカリがある

 かも知れませんが、どうかどうか、今後の本人たちの成長のために、心暖かく見守って

 頂きますよう、会長としての立場から、宜しくお願い申し上げるしだいです。

 

・ところで、今回歌われる僕の曲は次の2作品です;

    (1) 「虹」(詩・狩野敏也)(1989)     ‥‥‥「千秋次郎歌曲集2」所収

    (2) 「チェロの四季」(詩‥中島 登)(2009)‥‥‥「千秋次郎歌曲集1」所収

 (2)の曲は、東京での初演者だった永松圭子さんが、実に10年ぶりに再演されます。

 彼女の素晴らしい歌唱力と安定したメゾソプラノの美声に、今からワクワクしています。

 (1)を歌われるのは、新人のソプラノ・横尾友子さんです。トピック[1913]で紹介した

 奈良での演奏会にも試演的に歌われています。とても熱心な研鑽者ですが、本番には、

 もしかすると十分に力が発揮できないかも知れません。それでも、今後さらに努力を

 重ねられる事と、今後の成長を期待しています。頑張ってください!

 

・まだ河原町には観光客がめだつ京都でしたが、ホールのある烏丸一条、御所の近辺は

 さすがに落ち着いた秋の風情、その中で大勢の聴衆の皆様を迎えての盛会となりました。

 新人4名のデビューの舞台も、それぞれのレベルに応じて、ひとまず無事にお披露目が

 終わりましたが、やはり口の開け方一つをとっても、それが言葉の明瞭さに密接に結

 びついている自覚が不足のようで、日本語の発声をさらに研鑽してほしいと感じました。

 来年6月に予定されている次回の定演に期待しようと思います。永松さんの「チェロの

 四季」の再演は、作曲者冥利に尽きる、感慨深い名演でした。

 

 

 

 

 

 

[1921] 11月の演奏会(1)

  • 2019.08.26 Monday
  • 12:51

❖ 恒例の新作歌曲の初演会

・11月1日(金)午後6時開演

・紀尾井ホール(東京四ツ谷)

 

・新しい社団組織に生まれ変わって3年目、日本

 歌曲振興波の会の第3回定期演奏会が、今年も

 新作12曲を携えて、優雅な紀尾井ホールの舞台

 で、開催される運びです。

 

・3年前まで、一般社団法人だった頃の副会長を

 務めていた僕でしたが、危難の転換期を何とか

 乗りきり、新組織に移行してゆくここ数年を、

 名誉会員の立場ながら、会員数の減少した状況

 をサポートする意味で、作曲会員に混じって、

 新作の提供を続けてきました。

 

・嬉しい事に、その後皆さんの努力によって会員の

 数も次第に増加、経営的にも安定した状態に到達

 した現状で、ようやく自分の責任も、これで果た

 せたか、と安堵しています。新作を提供する事も、

 新しく入会された作曲会員の皆さんに席を譲るべく、

 今回を最後にしようと考えています。自分には関西波の会での活動の場が残っているので、

 そちらの方で頑張るつもりです。

 

・さて、今回の僕の新曲ですが、トピック[1908]で紹介したように、木村 雄氏の詩による愛品:

          「日暮れ野原」(詩・木村 雄)(2019)  です。

 

・腕白な少年の思い出ソング、とでも呼べるでしょうか。過ぎた日の輝き、何かを失っている今の

 自分‥‥‥ほろ苦さを内に秘めた、どこまでも元気な歌です。歌唱をテノールの川久保博史氏、

 ピアノを藤波結花さんの、僕にとっては初対面ですが、素晴らしい二人が初演して下さいます。

[1920] 9月の演奏会(2)

  • 2019.08.26 Monday
  • 09:24

❖ 名古屋波の会 充実の定期演奏会    ・この演奏会は終了しました

・9月29日(日)午後2時開演

・電気文化会館  コンサートホール

            (名古屋市伏見広小路)

 

・我々の関西波の会にとっては姉妹社団とも呼

 べる名古屋波の会の定期演奏会が、また今年

 も陣容を揃えて開催されます。広く知られた

 日本歌曲の名作から、ミニオペレッタ、新作、

 邦楽器が伴奏する曲など、多種多様な選曲で

 聴衆の皆様を愉しませる事と思います。

 

・今回は久びさ4年ぶりに、僕の作品も採り上

 げられ、プログラムに加わりました。会長の

 伊藤晶子さんが、邦楽器の伴奏による次の曲

 を再演してくださいます:

 

・筝歌「かきつばた望郷」(2007)

           (伊勢物語第9段より)

 

・今から12年前に、伊藤さんのために作曲した

 尺八と筝の伴奏による歌曲で、名古屋から程近い八ツ橋という在所で「むかし男ありけり」

 の主人公が、ふるさとの京に残した妻を偲んで歌う和歌にまつわる望郷のエピソード、幾度

 となく再演されている作品ですが、初演から12年目の、伊藤さんの円熟した歌唱に、今年も

 大きな期待を寄せています。当日僕も会場に伺うつもりでいます。

 

・名古屋の地下鉄は、ことに名古屋、伏見、栄などプラットホームがあまりに狭く、天井が低く、

 いつも混雑していて蒸し暑く、ついつい大阪メトロと比較してしまいますが、何十年前と変わ

 らぬ風情が、昔のナンバ駅を思い出し、懐かしくもあります。‥‥‥演奏会はとてもレベルが

 高く、名古屋の皆さんの意気込みを実感しました。トリで歌ってくださった伊藤晶子会長によ

 る「かきつばた望郷」も、箏と尺八の伴奏と自然に溶け合い、ご自分の世界になっていました。

 90歳に近いお歳とは思えない確実な歌声に、実のところ感銘しました。

 

 

 

 

 

 

[1919] 9月の演奏会(1)

  • 2019.08.26 Monday
  • 00:08

❖ 先覚者・三木清の生れ故郷での献奏        ・この演奏会は終了しました

・9月29日(日) 午後2時開演

・赤とんぼ文化ホール(中ホール)

     たつの市総合文化会館(龍野町富永)

 

・昨年は55周年記念として、自らが主催する「ぐ

 るーぷ・いぶき」の会を、奈良公園の能楽堂で

 開催された楽友の吉岡綋子さんが、今年は兵庫県

 龍野市で、同地出身の哲学者・三木清(1897〜

 1945)の生涯を偲び、トリビュート・コンサート」

 を仲間とともに開催されます。戦時中、反戦思想

 の嫌疑で検挙され、終戦直後に獄死した無念の死

 が彼女の心を揺さぶり、積年の念願が、この生誕

 の地での無料コンサートとして結実しようとして

 います。僕自身も遥か往時の学生時代に、三木清

 の「哲学ノート」という文庫本を読んだ記憶があ

 るのですが、論理的な言い回しが、当時の自分に

 は初めての体験で目を回した事だけ覚えています。

 しかし、彼の伝記をあらまし知ると、もう少し早

 く手が打てなかったかな、とほんとに無念です。

 吉岡さんも僕以上に、同じ気持ちでしょう。

 

・今回も僕の作品が1曲、吉岡さんの独奏によって演奏されます:

                     ・17絃筝のための「内なる異郷へ」(1987)

 この曲は、昨年の奈良能楽堂での公演の際にも再演されたのですが、その時は門下生による

 抜粋のかたちでの演奏でした。今回は吉岡さん自身による全曲演奏、10分余りの演奏です。

 

・この曲を書いていた頃は、僕も気持ちばかりが早って、未だ自分のものが見つけられていない

 状況でしたから、この作品もいろいろと不備で破綻の多い曲、決して耳あたりが快い曲では

 ないのですが、三木清氏に捧げる供物としては、情感の赴く先が似ているかも知れません。

 僕は当日、名古屋で別の演奏会があって、自分の作品が演奏されるため、龍野へは行けず、

 吉岡さんには申し訳ないのですが、どうか会心のご成功を収められますよう祈っています。

[1917] 7月の演奏会(2)

  • 2019.08.25 Sunday
  • 18:34

❖ 「小さきものへ」と題された歌曲独唱会  ・この演奏会は終了しました・事後報告です

・7月19日(金)午後7時開演

・すみだトリフォニーホール(小)墨田区錦糸町

 

・6月頃でしたか、たまたまweb上で、このよう

 な日本歌曲の演奏会の記事に遭遇し、自分の曲

 が数曲採上げられて歌われることを知りました。

 歌い手のかたには心当たりがなかったのですが、

 ピアノを受け持たれる柳井和泉さんとは、もう

 19年も以前の2000年頃に、僕のピアノ作品を

 東京で演奏してもらったことがあり、そのご縁

 から?と勝手に推測し、嬉しく思いました。森

 宮さんからのご連絡などはなかったのですが、

 たまたま当日は予定が空いていたので、そっと

 聴かせていただこうと当日券で入場し、終演後

 そっとお暇した訳ですが、当日のプログラムに

 出演者のプロフィールなどの記載が無く、詳し

 いご紹介はできないのですが、当日演奏してく

 ださった僕の作品は、次の4曲、いずれも全音

 楽譜出版社版の「千秋次郎歌曲集1」に所収の

 ものです:

(1)「さがしている」(詩・宮中雲子)(2015)     (2)「十七才」(詩・佐久間郁子)(1994)

(3)「秋風の妖精」(詩・貞松瑩子)(1995)     (4)「風の花びら」(詩・村田寿子)(2015)

 

・プログラムに記載された情報では、今回が森宮さんの、この種の2回目のリサイタルという

 事で、会場はやや人少なでしたが、その分ゆったりと演奏を愉しむ事ができました。僕の

 4曲の作品をどのように解釈されて聴かせてくださるか、期待と不安が半ばしていましたが

 いずれも真摯に取り組んでくださって、素直に聴く事ができました。ただ、いつも課題にな

 るのですが、日本語の発声法をさらに研鑽され、やはり歌詞カードなしでも詩の言葉が伝わ

 ってくる基本的な一線を、今後さらに大切になさると良いのではないかと、率直に思いまし

 た。今回はお目にかからず去りましたが、次回は是非コンタクトを!と心から願っています。

[1916] 8月の演奏会(1)

  • 2019.06.24 Monday
  • 00:52

❖ 秀逸な伴奏者を得て会心のリサイタル     ・この演奏会は終了しました

・8月3日(土)午後6時開演

・京都文化博物館・別館(三条通高倉上ル)

 

・我々の日本歌曲関西波の会の明日を担う前田

 よし子さんは、智辯学園奈良カレッジの非常

 勤講師で多忙の中、このたび満を持して、ソ

 ロのリサイタルを開催される運びとなりまし

 た。伴奏者として我々の間で定評のある中村

 展子さんが務められ、声量豊かな前田さんの

 ソプラノを巧みにサポートされ、お二人で

 感銘深いステージを構築される事と思います。

 

・今回のプログラムのなかに「関西の現代作曲家

 の作品を集めて」というコーナーがあり、その

 中で僕の作品も1曲採り上げていただく事にな

 りました。これまで何度も演奏されていますが、

・「十七才」(1994)(詩・佐久間郁子)

・祖母・母・自分という女系三代にわたる、それ

 ぞれの17yo の姿を、いわば定点観測するという

 詩の内容で、音楽の方もそれぞれの時代に合わせ、

 和風→洋風→今風 と変貌する、3種の音楽スタイルが1曲に詰め込まれた「美味しい」歌曲

 ですから、たとえ前田さんが多少トチっても?!お客様は楽しく聴いてくださる事うけあい

 です。心から、ご盛会とご成功を祈っています!

 

・この日も暑い1日でしたが、旧・日本銀行京都支店の遺構をそのまま活用した、天井の高い1階

 正面ホール、客席はパイプ椅子を並べただけのアットホームな雰囲気と適切な空調のおかげで、

 充実した内容の日本歌曲を心ゆくまで堪能しました。ともすると時間を埋めるために、童謡など

 のステージが挟まれる事もあるのですが、今回はそれが無く、いわばシリアスな日本歌曲だけを

 選んで、日頃の成果をみごとに示されました。僕の「十七才」などは、その中では軽めの曲に

 属しましたが、かえって対比的で面白く、大成功でした。声量・ピッチともに不満は無く、しい

 て希望を言えば、今後さらに日本語がより明確に聞き取れたら、ほんとに鬼に金棒?でしょう。

 中村展子さんのピアノも、大曲・難曲を柔軟にこなしておられ感銘でした。ますますのご研鑽と

 ご進展を祈っています。
 

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