[2001] 新しい作品の完成 (35) 「野菊路」
- 2020.02.06 Thursday
- 16:56
❖ 独奏箏のための組曲の、第2曲として
・この曲は、すでに昨年12月下旬に作曲が完了
していたのですが、譜面の清書が大幅に遅れ、
ようやくのご紹介となりました。
・独奏箏のための「野菊路」(2019)
・トピック [1727] に掲げたように、僕は数年前
箏演奏家・福原左和子さんのために、
・独奏箏のための「桜落葉」(2017)
という小品を書いているのですが、これとペア
になる曲をいずれ作曲しようと思っていました。
ずいぶん日が経ってしまいましたが、ようやく
昨年末に時間が取れたので、何日かを費やし、
野菊をテーマにした新曲を完成しました。桜と
菊、もっとも桜といっても、これは晩秋の紅葉
した桜の落葉なので、季節的には秋なので、組曲
「ふたつの秋景色」というタイトルを、この2曲
のセットに付けてもいいかなと、考えています。
・2曲とも、それぞれが約4分ほどの長さで、A-B-A を基本とする3部構成。箏の調弦も、前後
の曲で大幅に変わることがないように配慮し、弾きやすく・聴きやすい一対にまとめました。
日本的な情趣を留めている「桜落葉」に対し、「野菊の続く歩道」は日本情趣にこだわらない
穏やかで爽やかな午後の明るさ。‥‥‥将来、誰かさんの愛奏曲になれれば嬉しいことです。
・なお、この曲は来る6月5日(金)松本市ハーモニーホールにおいて、楽友の田中静子さんによって
25絃箏バージョンのかたちで初演される予定です。