[1634] 12月の演奏会 (1)

  • 2016.10.18 Tuesday
  • 21:23

❖ 邦楽の新作を揃えて(第38回)     ・この演奏会は終了しました

・12月3日(土)午後1時30分開演

・大阪 朝日生命ホール(北区高麗橋)

 

・関西を中心に、東は東京、名古屋で、西は岡

 山で活動する邦楽器の作曲家10余名が結集し、

 「関西邦楽作曲家協会」を立ち上げ、これま

 で毎年、新作を持ち寄って演奏会を開催して

 います。僕も10年前に入会させていただき、

 周囲から大きな刺激と啓発を得ながら、一昨

 年の第36回、昨年の第37回に引き続き、今年

 も上記のような第38回定期コンサートに参加

 する予定にしています。今回の出品作品は、新

 作ではなく一部改訂したバージョンによる再演

 なのですが、

 

・三重奏曲「辻が花三章」(2015)

      1. 里山桜  2. 磯路葛  3. 紅菊白菊

 

・以上の三楽章を、三弦/二十絃/十七絃のトリオで

 演奏します。和風な言い方をするなら、序破急 の構成による「三ツもの」です。

 

・日本の染織史に名をとどめる「辻が花染め」は、絞りによって模様を表す技法だったらしい

 のですが、その後に興った糊置きによる「友禅染め」にその座を奪われ、やがて歴史から姿

 を消した、とされています。辻が花染めで描かれたかも知れない幻のデザインを想像して、

 これらの三つの楽章を作ってみました。季節は春/夏/秋の風物に即しています。

 

・この作品は、もともと今回の演奏者のひとり、二代狩谷春樹さんが主宰する「新絃社合奏団」

 の結成記念公演のために委嘱され、初演されたものです。第3楽章の「紅菊白菊」というタイ

 トルは、記念すべき旗揚げ公演に寄せる、作曲者からの紅白の祝儀でもあったのです。一部

 構成の弱い個所を更新しての今回の改訂初演‥‥ご成功を祈っています。

 

・昨年2月の西宮プレラホールでの初演のときには、まだ演奏者の心にしっくりとは馴染んでな

 かったこの作品も、今回は内容も一部改訂して、音楽的なまとまりを強化した再演でもあった

 ので、お陰さまでとても充実した演奏内容にまとまりました。足場の良さと勝手次第の判って

 いる会場なのですが、音響の点では及第点には届かない一枚扉の会場で、やはり3人の独奏楽

 器が豊かなサウンドで聴衆の皆さんに訴えるのは、なかなか至難のわざだな、と感じましたが、

 先ずは改訂初演の成功を、お三人(グループ邦ダッシュ)の皆さんと祝いたく思っています。

 有難うございました!

 

・なお、この作品は、これまで[1520][1613]などで紹介してきた松本市在住の箏演奏家・田中

 静子さんらのグループで、来年6月のリサイタルに採り上げてくださる予定で、この日も遥々

 松本から田中さんご本人が淀屋橋の会場に来席してくださいました。僕にとっては、もう一つ

 再演の思いが叶ったわけで、来年をとても心待ちにしています。

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