[1711] 新しい作品の完成 (19)

  • 2017.05.07 Sunday
  • 04:49

❖ セピア色の遠い我が少年期

・前項に記した「ある警備員の歌」を完成した

 数日後、この詩篇に着手しました。それぞれ

 3行からなる節が5聯集まっている詩型で、

 作曲にはとても使い勝手の良い? 嬉しい詩篇

 です。

 

・「夏休み」(2017) (詩・入船康和)

 

・詩人の入船氏は同じ会員仲間ですが、氏の作

 詩に曲を付けるのは、今回が初めてです。関

 西・加古川市に在住の方で、どうやら僕が少

 年期を過ごした福井市と同様、近隣に農村が

 広がっている伸びやかな地方都市なのでしょ

 う、例えば第1聯は次の3行で出来ています。

 

・カッコウ、カッコウと鳴いているよ

 火の見櫓の広場に行こうよ

 ラジオ体操始まるよ

 

・このようなノリで、短い3行の聯があと4個

 続くのですが、クヌギ林へ虫取りに行く、とか、午後はウグイの泳ぐ川で水浴び、とか、

 桶に冷やしたスイカ、お昼寝、夕方は土橋までホタルを見に行く、とか、たぶん入船氏も

 僕と同じ世代なのでしょう、あまりにも同じ体験が重なっていて、いわば一気呵成に筆が

 進みました。ただし、言葉に惑わされて音楽が「行き当たりバッタリ」にならないように、

 5つの聯をA-B-A-B-Aのような、単純なロンド形式に似せて構成しました。また第4聯は

 Bのように見せかけて、後半はかなり異なるCとなり、そこから一気にAに回帰するロンド

 特有の楽しさ・放埓さを味わってほしいと思っています。ここでは言及しませんが、この

 他にも作曲者が仕掛けた罠(引用)が3箇所にありますから、楽しんでみてほしいと思い

 ます。制作は4/27から5/3までの7日間で仕上がりました。

 

・ただ、つい考えてしまうのですが、こういう懐かしい思い出を共感できるのは、どの世代

 までなのか、入船氏と僕の間で自然に共有できているものが、もしかすると、すでに時効

 になっているのかも。何しろ今ではもう誰も、イカスだのナウイだのと云う言葉を使わな

 い訳ですから。
 

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