[1728] 11月の演奏会(1)

  • 2017.10.07 Saturday
  • 04:31

❖ 大学勤務の頃を思い出す22年ぶりの再演  ・この演奏会は終了しました

・11月11日(土)午後6時開演

・ムーブ21イベントホール

      (地下鉄or大阪モノレール・大日駅)

 

・僕が勤務していた大阪芸大演奏学科を1993年

 学長賞を得て卒業し、そののちトゥジュール・

   SAX・クァルテットを結成して、演奏・教育の

 両面で大活躍の辻本剛志氏、今だに童顔が残っ

 ていて、つい辻本クンと呼びそうになりますが、

 僕が彼の師匠・前田昌宏氏のパリ公演のために

 作曲し、初演後は辻本クンにも何度か演奏会で

 採り上げてもらった僕のキャンパス時代の旧作

 が、このたび22年ぶりに再演されます。

 

・sop.SaxとPfのための「春花秋草図」(1994)

 

・紅梅vs白梅とか、風神vs雷神とか、右近の橘

 vs左近の桜とか、対照的な二つの事物を左右に

 配置して愛でるという、東洋伝来の美の形式が

 ありますが、緩急二つの楽章からなる本曲も、

 楽章1はうららかな陽光を受けて揺れている春の花を、楽章2は烈風吹きすさぶ荒れ野の

 秋草を、洋楽の響きの中に伝統的な日本的フシ回しを取り入れながら、情趣ゆたかに季節感

 を表現しています。それぞれの楽章が、どちらも時間的にはほぼ同じ4'30" に収まるのも、

   きわめて絵画的なバランス、と呼べるでしょう。

 

・かつて演奏学科での同僚だった前田先生や、学生だった辻本クンはじめ管弦打の教え子たち、

 放埓にワイワイ過ごしていた20数年前のキャンパスの思い出がよみがえり、懐かしい事です。

 

・夕方以降はかなり肌寒くなりましたが、辻本クンの出身地・守口市の文化事業の拠点として

 建てられたムーブ21イベントホールは、アットホームかつ「折り目正しい」演奏会場でした。

 心地よく響くホールで、第1部はピアノとのデュオを4曲、第2部は彼が中心となって結成さ

 れたエスパルク・サクソフォーン・アンサンブルの11名の仲間とともに、協奏曲などのアン

 サンブルを3タイトル、腹八分目の、聴覚にもほど良い量の「美食」でした。速いパッセー

 ジや豪勢な音量で決まる個所は、もちろん申し分ない出来でしたが、むしろ静かでしみじみ

 歌わせるサクソフォーンに、彼の真髄があるように感じました。僕の「春歌秋草図」も、松

 尾京子さんの的確なピアノと相まって、とても印象深い季節のスケッチになっていました。

 久々の再会が果たせて良かったです。今後もさらに、演奏と指導の両面で、良いお仕事を!

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