[1834] 12月の演奏会(1)
- 2018.11.14 Wednesday
- 01:14
❖ 恒例の邦楽作品展、今年は40回記念公演 ・この演奏会は終了しました
・12月1日(土)午後1時30分開演
・大阪キタ 朝日生命ホール(北区高麗橋)
・この10年間というもの、会場提供側のご好意
もあって、例外なく同じ会場で、12月第1土曜
の午後に開催を続けてきた本公演も、今年は節
目の40回目の舞台。僕が入会したのは2007年
でしたが、それから数えても既に11年が経過し
ています。お陰で、邦楽に関する貴重な知見を
実際の音楽を通して身につける事ができ、自分
の曲作りにも役立っています。
・昨年の公演では、箏の弾き語りの作品を聴いて
いただき、梶寿美子さんによるこの演奏は後日
NHK大阪fmでも採り上げて放送して頂きました
が、今年の演目は、すでに奈良での初演・再演
が終わっている次の作品を、室内楽バージョン
のサウンドで聴いて頂くことにしました。
・邦楽合奏のための「万葉やまと春から春へ」(2016)
・11月23日にも公演が予定されている「吉岡綋子&箏あんさんぶる・いぶき」の皆さんに尺八
の客演が加わり、総勢17名の小編成ながら少数気鋭のメンバー、歌も大合唱ではなく、マイク
を通しての独唱という試みで、新バージョンでの初演です。素朴で大らかな奈良万葉の情景が
今回の40回記念に華を添えるよう期待しています。
・このところ晴天が続いていて、当日も初冬らしい寒さと暖かさが混じった午後となりました。
ありがたい事に、この我々の邦楽作品コンサートは、年を追うごとに聴衆の皆様が多くなり、
また会場でのマナーも良くなり、出品者にとって得るところの多い、また次の年もここでやり
たい思うような(最初の頃は、会場の響きの粗末さが足を引っ張ったのでしたが)親しみが、
年を追うごとに高まっています(僕だけの感想かも知れませんが)。さて、3度目の演奏と
なる「万葉やまと」でしたが、上記のようにわずか17名による小規模の演奏形態でも、それ
なりの音楽のエネルギーが発揮され、歌もマイクで音を拾っての独唱でしたが、邦楽本来の
発声法による声が、合奏の響きと自然に溶け合い、言葉がよく判り、とても良い雰囲気でした。
祝祭的なムードで最後を歌い収め、トリの野村祐子さんのメドレー「ふるさとの風」にバトン
タッチできたのも、聴衆の皆さんには好印象を持っていただけた事と思っています。