[1922] 10月の演奏会(1)
- 2019.08.26 Monday
- 15:18
❖ 初登場4名の歌い手を迎えて ・この演奏会は終了しました
・10月5日(土)午後2時開演
・京都府民ホール・アルティ
(御所西側、烏丸一条下ル)
・今年はひとつの試みとして、春と秋の2回に
分けて公演を開催することにしました。自分
たちの技量と経済との両面から、これからも
いくつもの公演方式をトライする積りです。
・大阪での春の公演の際にお伝えしましたが、
このたび新たに3名の歌い手の方が会員に加
わり、他に1名すでに入会されていながら、
初めて今回、演奏の舞台に立たれる方がある
ので、結果的には4名の方のデビューを兼ね
ての、春とは全く顔ぶれの異なる総勢7名に
よる秋の演奏会となります。
・率直なところ、新人の初舞台には、主催者
としては不安の残る点もありますが、やは
り場数を踏んで、修羅場を?乗り越えなけ
れば、歌手としての成長は望めないので、聴衆の皆様には期待ハズレやガッカリがある
かも知れませんが、どうかどうか、今後の本人たちの成長のために、心暖かく見守って
頂きますよう、会長としての立場から、宜しくお願い申し上げるしだいです。
・ところで、今回歌われる僕の曲は次の2作品です;
(1) 「虹」(詩・狩野敏也)(1989) ‥‥‥「千秋次郎歌曲集2」所収
(2) 「チェロの四季」(詩‥中島 登)(2009)‥‥‥「千秋次郎歌曲集1」所収
(2)の曲は、東京での初演者だった永松圭子さんが、実に10年ぶりに再演されます。
彼女の素晴らしい歌唱力と安定したメゾソプラノの美声に、今からワクワクしています。
(1)を歌われるのは、新人のソプラノ・横尾友子さんです。トピック[1913]で紹介した
奈良での演奏会にも試演的に歌われています。とても熱心な研鑽者ですが、本番には、
もしかすると十分に力が発揮できないかも知れません。それでも、今後さらに努力を
重ねられる事と、今後の成長を期待しています。頑張ってください!
・まだ河原町には観光客がめだつ京都でしたが、ホールのある烏丸一条、御所の近辺は
さすがに落ち着いた秋の風情、その中で大勢の聴衆の皆様を迎えての盛会となりました。
新人4名のデビューの舞台も、それぞれのレベルに応じて、ひとまず無事にお披露目が
終わりましたが、やはり口の開け方一つをとっても、それが言葉の明瞭さに密接に結
びついている自覚が不足のようで、日本語の発声をさらに研鑽してほしいと感じました。
来年6月に予定されている次回の定演に期待しようと思います。永松さんの「チェロの
四季」の再演は、作曲者冥利に尽きる、感慨深い名演でした。