[1927] 11月の演奏会(3)
- 2019.11.27 Wednesday
- 08:10
❖ 4人の遭遇・ありえんおもろい!演奏会 ・この演奏会は終了しました 事後報告です
・11月19日(火)午後7時開演
・教団 天満教会(大阪・南森町)
・僕の旧作が再演される予告に、インターネッ
ト上で思いがけなく遭遇しました。チラシに
もあるように、生まれ・育ち・学び舎・年齢
さらに持ち楽器、がそれぞれ異なる4人の演
奏家が一度だけ結集して「ありえんおもろい」
(有り得ぬ面白い)演奏会を開くという試み
なのですが、僕の目から見れば4名とも今後
の活躍がおおいに期待される若者たち、特に
違和感も無く、嬉しい事に当夜のプログラム
には、ユーフォニアムとマリンバのために造
った自分の作品が採り上げられていたので、
予定がないのを幸い、扇町公園にほど近い日
本キリスト教団天満教会に伺いました。
・当夜のプログラムに記された記事によると、
4名の皆さんは、東南アジアの子供達に本
物のオーケストラ体験を届けるというNPO
法人活動に参加しておられ、共通の目標をめざす過程で、このような親密な演奏会を企画
された事のようです。8つのステージからなるプログラム、難曲に近い近代の独奏曲あり、
ピアソラのステージを今回の4楽器に移しての演奏あり、また4ステージは邦人の作品で
いずれも面白く、この中の1曲が、スイスの新進の演奏家のために書いた僕の旧作で、
・マリンバとユーフォニアムのための「東の貢ぎもの/A Tribute from the East」(2007)
・たしかに、ユーフォニアムとマリンバのための二重奏の作品は、あまり数がないのですが、
現在アメリカから出版されている僕のこの委嘱作を見つけ、再演・好演してくださった事、
心から感謝です。新たに輝く星をめざして行路を急ぐ東方の三博士‥‥‥イエス降誕のエ
ピソードによる音楽ですが、出エジプト記による激しい思い出を中間部に挟み、全体が徹
底して日本旋法による音素材で、静と動の世界を構築しています。当日のお二人の演奏が
譜面だけから僕の作曲意図を汲んでくださって、印象に残る見事な好演となりました。