[1520] 6月の演奏会 (1)

  • 2015.05.08 Friday
  • 09:07
❖ 二十五絃二重奏の試み                        ・この演奏会は終了しました
・6月9日(火)午後7時開演
・ザ・ハーモニーホール 小ホール(松本市)

・緑深いアルプス都市・松本にあって、これまで
 ずっと25絃箏に取組んでおられる田中さんが、
 今年は同じ25絃箏の佐藤さんを招いてのコラボ。
 高低ふたつの25絃の響き合いが愉しみです。

・今年2月の
トピック[1511]で新曲完成のことを
 伝え、初演が6月頃だろうと考えていたのです
 が、すっかり勘違いしていたようで、あの作品
 「牧水海声譜」は2016年の春に初演の予定で、
 今回は僕の旧作からの再演、ということが決ま
 っていたようです。


・二重奏曲「空の青・海の青」(2009)

・もともとは20絃と17絃による二重奏曲ですが、
 ほとんど手を加えずに、高低ふたつの25絃箏で
 再演されるとの事。17絃箏よりもクリアな低音
   が期待できる低音25絃箏との協演/競演を、作曲者としても心待ちにしています。

・曲のタイトルから推察されるように、この作品もまた若山牧水の名歌「白鳥は哀しからずや
 空の青 海の青にも染まず漂う」に想を得ています。ソナタ形式・約8分の単章作品です。


・25絃奏者の田中静子さんが、毎年新しいパートナーと組んで企画しておられるジョイント・リ
 サイタル・シリーズ、昨年はヴァイオリニストの降旗貴雄氏を迎えての
演奏会でしたが、今回
 は同じ25絃奏者として活躍中の佐藤由香里さんと共に、25絃箏の可能性を探るコンサートを
 開催されました。今回のために委嘱された新作から、歴史的意味を持つ作品までを取り揃えて
 5つのステージ、小ホールながら補助椅子まで使って満席となった会場の緊張した静寂の中で、
 密度の高いひとときが続きました。ご成功お目出度うございます!素敵な演奏会でした。
・上記の僕の曲は、トリとして5番目に演奏されました。ややもすれば鈍重になりがちな17絃に
 代わっての低音25絃による演奏は、やはり期待していたように、音色がとてもクリアで、高音
 の25絃とも音色が自然になじみあい、上質の室内楽という印象でした。作品そのものとしては
 まだまだ欠点の多い作品なのでしたが、よくここまで解釈して下さった事に、心から感謝です。
 この先また機会があったら、お二人のために何か新しいものを提供したいと思っています。あ、
 それから、アンコールで演奏された「ドナウ川のさざなみ」は、それまでの緊張を心地よく解き
 ほぐしてくれる佳演で、聴衆の皆さまもゆったりした気分で、ヒンヤリとした夜の森の中を抜け
 家路に就かれたことと思います。
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