[025] 11月の演奏会 (1)

  • 2014.08.23 Saturday
  • 03:12
❖ 新作歌曲の夕べ 2014 (秋の定演)

・この演奏会は終了しました。
・11月6日(木)午後6時30分開演
・津田ホール (渋谷区千駄ヶ谷)

・直前の項目にも記しましたが、僕の所属する
 (一般社団法人)波の会日本歌曲振興会のメ
 インイベントのひとつ、会に所属の詩人・作
 曲家・演奏家がタグを組んで、その年の新作
 を揃えるという、恒例の演奏会です。前記の
 僕の「踏み絵」は、昨年ここで初演されまし
 た。
・今年は柏木隆雄氏の詩篇が、自分に割当てら
 れ、昨年の「踏み絵」とは別の世界を表現す
 機会が与えられました。まるで、役者が次の
 出し物の役柄を割当てられたような気分です。


・「新薬師寺へ」(柏木隆雄 詩)2014/初演

・作曲はすでに今年5月に完成し、バリトンの
 冨岡順一郎氏のもとで、初演の舞台を待って
 います。ほとんどの堂于が灰燼に帰し、今は「一堂伽藍」のみとなった新薬師寺ですが、
 そこに祀られる十二神将、その偉像に見参すべく、春まだき大和路を急ぐ旅人の心を、
 男声で力強く爽やかに歌います。


・恒例の新作歌曲の発表コンサートも、お蔭で今年も無事終了しました。上にも記したように、
 年ごとに会員の別の詩人からの詩稿に取組んで、歌曲を提供していくのは、それなりの緊張
 感と期待感があって、いわば愉しい営為でもあります。富岡氏の安定した歌唱のおかげで、
 期待通りのステージとなり、嬉しく思いました。なお、この作品は、いずれご紹介する来春
 の関西支部公演においても、富岡氏による再演が予定されていて(ピアノ伴奏だけは関西の
 辻川謙次氏に替わりますが)、関西初演として皆様にお聴きいただく予定です。→[037]

[024] 10月の演奏会(1)

  • 2014.08.23 Saturday
  • 02:25
❖ 波の会/名古屋支部定期演奏会<日本の抒情>
・この演奏会は終了しました。
・10月25日(土) 午後2時開演
・名古屋市伏見 電気文化会館
           ザ・コンサートホール

・僕が今年から副会長(の一人)を務めている
 (一般社団法人)波の会/日本歌曲振興会の
 主催により、その名古屋支部定期演奏会が、
 伏見・電気文化会館で開催されます。そして
 僕の作品も1曲、当夜再演されます。


・「踏み絵」(狩野敏也 詩)(2013)

・キリシタン禁制の時代に、苛酷な「踏み絵」
 の試練に耐えきれず、主を裏切った女性の
 人生に想いをめぐらす高浜虚子の「絵踏み
 して 生きのこりたる 女かな」という発句
 から展開する、狩野敏也氏の屈折した詩篇に
 作曲したもので、昨年11月の東京初演、今年
 4月の京都での再演に引き続き、今回は名古
 屋での公演です。ソプラノの仙藤恵子さんが歌ってくださいますが、三都公演?が完了す
 ることで、とても嬉しく思っています。


・名古屋支部の定演は、いつもならミニオペレッタなど、何か舞台がかったステージが組まれ
 ているのですが、今回は1部/2部とも独唱歌曲で占められ、これはこれなりにスッキリと
 した好印象の演奏会となりました。第2部で仙藤さんによって名古屋初演された「踏み絵」も
 ピアノの的確な伴奏のもとで、声量もあり素敵なステージでした。ただ、この詩は、とても
 屈折・凝縮した内容を含んでいるので、曲の解釈については、まだ今後いくらも研究の余地が
 あるかも知れません。よく努力して歌って下さった事、心からの拍手です。

[023] 新しい作品の完成

  • 2014.08.23 Saturday
  • 01:41

❖ サクソフォーン四重奏から6部のフルートオーケストラへ

フルート・オーケストラのための「追憶の季節」
                   (2014) 

・8月2日から12日まで作曲に専念していました。
 東京の Flute Orchestra Japan (FOJ) のために
 2000年のサクソフォーン四重奏曲「風のアーケ
 ード」をリメイクした作品です。音域も、音楽の
 発想のしかたも異なる楽器への移行は、やはり困
 難なものでした。ここでは原作の主題だけを借り
 る形で、まったく別な音楽の展開を試み、原曲の
 四重奏から、フルート3部にピッコロ、アルトフ
 ルート、バスフルート(同時にコントラバスフル
 ートも可能)が加わる6部仕立てに変え、いつも
   のように、ソナタ形式の展開部の代りに、テンポ
   の異なる中間部を有する変則なソナタ形式で、約
   6分半の小品に構成しました。
・表題が示すように、懐かしい想いにみちたアリオ
 ーソな第1主題(D)と第2主題(F)が流れて行きます
  が、中間部では短調(d,a)での激しい思い出が回想されます。やがて二つの主題が共に原調(D)
    で再現され、静かに追憶の旅を終えます。
   ・初演の日程はまだ決定していませんが、多くのフルート奏者の皆さんに採り上げてほしいと
  願っています。そのため、オリジナルブランド青花社譜房から、来春には出版の予定です。

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