[032] 10月の演奏会(2)(3)

  • 2014.10.11 Saturday
  • 23:01
❖ 大阪弁による女声合唱3篇
 


















・この演奏会は終了しました。
・(A) 10月19日(日) (B) 10月26日(日)
・(A)(B)とも 午後0時30分開演 東大阪市立市民会館ホール (近鉄・河内永和)

・性格の異なる二つの祭会において、17年前に作曲した組曲「ナイスデイ大阪」から、
 3曲の楽しい大阪弁の歌が演奏されます。作詩は、70年大阪万博「世界の国からこん
 にちわ」の作詞者で今は亡き島田陽子さん。もともとはソプラノ独唱の歌曲だったのを
 今回、楽友・中谷淑子さんが指揮する女声合唱団・マードレ・エコーのために、女声
 合唱に編曲して、歌っていただきます。


・組曲「ナイスデイ大阪」(1997) より
   1. 「なんで大阪べん」 2.「手品」 3.「くちぐせ」

・当日の会場へは伺えないので、それに先立って練習リハーサルに立合わせていただき
 ましたが、20名足らずの小編成の合唱団にもかかわらず、しっかり声が出ていて、言
 葉もよく判り、皆さんの表情がとても素敵でした。地域社会の中にとけ込んで、多くの
 人に喜んでもらえる、地道で着実な活動を、続けていってほしいと願っています。


・会場に伺うのはかえってご迷惑と考え、どちらも欠席しましたが、指揮者の中谷さんの
 話では、やはり身近な大阪弁による親しみやすい曲調が、とても新鮮で好評だった由、
 僕としても感謝しています。1990年に作った「伊賀路のわらべうた」という3曲から
 成る組曲が久しく蔵入りのままなので、いつか又それも歌って頂こうと思っています。

[031] 12月の演奏会 (1)

  • 2014.10.04 Saturday
  • 01:01
❖ 弾き唄い合奏作品の出版記念再演
・この演奏会は終了しました。
・12月6日(土)午後1時30分開演
・大阪 朝日生命ホール(北区高麗橋)

・岡山や名古屋をも含め、関西を中心とする邦楽
 系作曲家の作品発表会が、いつも12月の第1土
 曜に開催され、今年で36回目となります。僕も
 何年か前から、仲間に入れて頂き、純邦楽系の
 作曲家の方々の中で、多くの事を学ぶ事ができ、
 会の存在をとても有意義に感じています。

・今年は、数年前に書いた合奏作品ですが、年内
 に出版が予定されている次の曲を、出版記念再
 演として、聴いて頂くことにしました。


・尺八と箏合奏のための「夢の花橘」(2007)
 (タイトルとしては "Citrus Blooms In My
   Dream"という欧文を使ってもよい)

・尺八に箏2部と17絃が加わる典型的な邦楽合奏、
 弾き唄いの作品で、古今集/よみびと知らず「さつき待つ花橘の香をかげば 昔の人の袖の香
 ぞする」を前唄に、新古今集/俊成女「橘の匂ふあたりのうたたねは 夢も昔の袖の香ぞする」
 を後唄に、中間を技巧的な手事で繋ぎ、緩急の対比が楽しめる爽やかな9分程度の作品です。

・いずれまたご紹介しますが、当日までに(株)マザーアースから、箏の縦譜や都山流尺八譜の付
 いた楽譜が出版される予定で、現在作業が進んでいます。


・演奏会前日12月5日に、上記の出版譜が届きました。[038]でもご案内していますが、きれい
 な仕上がりで、多くの邦楽演奏の皆さんに活用していただけるものと思っています。出版記念
 再演としての本演奏も無事終了し、自分達の来年の演奏会でも採り上げてみたいとの、嬉しい
 お申し込みがありました。

・年1回恒例となった我々のこの作品発表会、曲順はいつもクジ引きで決定し、あと微調整を加
 えるので、今年は偶々この曲がトリを務めることになっただけですが、ほど良い長さで華やか
 に終結し、結果的に演奏会全体としての印象も良かったかなと思います。演奏する立場からは
 反響板も無く、一枚扉の旧式ホールですが、日程が押さえやすく、交通至便の立地で、当分は
 ここから離れられそうにありません。年に1回里帰りする古ぼけた我家、といった趣きです。

[030] 11月の演奏会 (4)

  • 2014.10.03 Friday
  • 22:59
❖ 和楽器と洋楽器とのコラボ
・この演奏会は終了しました。
・11月28日(金)午後7時開演
・滋賀県立 びわ湖ホール(小ホール)
             (大津市膳所)

・これまでにも色んな局面でコラボを試みてきた
 音友・麻植美弥子(おえみやこ)さんがプロデ
 ュースし、同じ滋賀県在住の仲間とともに提供
 する和洋コラボによる意欲的なコンサートです。
 僕の作品も今回、新作と旧作が採り上げられる
 ことになりました。


・(1) 篠笛と箏のための「なかぞらの月」(初演)
 (2) 歌曲(フルート付き) 「うまさけ三輪の山」
    (額田王による万葉集長歌)(改訂初演)

・上記(1)の作品は、[026]でも紹介したように、
 この演奏会のために作曲した新作。古今和歌集
 にも収められている在原業平の和歌による作品。

・(2)は彼女が(麻植さんではなく、額田王のこと!)生れ育った大和を去って、大津京に移住
 する際に歌った「故郷を離るる歌」で、2007年の作。ピアノとフルートを伴奏に、ソプラノ
 が歌います。おおらかな中に、哀切さを秘めた、いかにも万葉的な?歌です。


・県外からの来聴者にとっては、足場がやや不便なのが難点かも知れませんが、びわ湖ホールは
 小ホールといえども、実にゆったりと設計がなされていて、音響の点でも申し分のない会場で
 す。ほぼ満員の聴衆を迎え、演奏会は成功でした。今回お聴きいただいた上記(1)は今回が初演、
 (2)は再演に近い内容でしたが、全体の演目の中ではオーソドックスな響きで、好感が持たれた
 ように思います。(1)の作品は、来年また別なホールでの再演を試みるつもりですが、それまで
 に、もう一度、曲の内容を見直し、より充実した内容に改訂しようと考えています。もっともっ
 と篠笛を活かす響きを追求する余地が残っているようで、かえって楽しい課題を背負いました。

[029] 11月の演奏会 (3)

  • 2014.10.03 Friday
  • 22:09
❖ 女声合唱組曲の再々演(名古屋)
・この演奏会は終了しました。
・11月27日(木)午後3時開演
・中日劇場 (名古屋市栄)

・2年前の2012年秋に、豊田市コンサートホール
 で委嘱初演され、同時に出版もされた女声合唱
 組曲が、今回は左記の記念演奏会で歌われる事

 になりました。連盟に所属されている4つの合
 唱団が、旧知の奥村晃平氏の指揮のもと合同で
 歌われます。総勢100名と聞き及び、何だか
 空恐ろしい気持です。しかし嬉しいことです。


・女声合唱組曲「高台寺 萩のえにし」(2011)
    (作詩・小川淳子/作曲・千秋次郎)

・尾張が生んだ英傑・豊臣秀吉をめぐる三人の
 女性(母、正妻、側室)の想いを、それぞれ
 の楽章に配し、最初と最終の章では、秀吉の
 菩提寺である京都の高台寺へスポットを当て、
 全体をA-B-C-B-Aというブリッジ構成でまと
                       めました。(時間制約の都合で第1章を割愛)

・名古屋有数の大劇場のホールでの、今回の祝賀コンサート、その成果が今から心待ちです。


・チラシにもあるように「東海主婦のコーラス連盟」45周年を記念して、29の加盟コーラス
 の中の 5~6 グループが合同でワンステージを受持って演奏する、という形式のコーラス・
 フェスティバルでした。したがって、どのステージも約100前後の歌い手が勢揃いするので、
 中日劇場という大きなコヤでも位負けすることなく、最後まで華やかで充実した舞台を楽し
 む事ができました。上記の僕の作品は
第5ステージで、名古屋二期会理事長・奥村晃平氏の
 指揮によって、ドラマチックに感銘深く演奏されました。ピアノの石原佳代子さんも的確な
 伴奏をしてくださいました。5つのグループの合同練習場の確保がたいへんだったとの事、
 良き成果に結びついた事を、ともに慶びたいと思っています。

 

[028] 11月の演奏会 (2)

  • 2014.10.03 Friday
  • 21:17
❖ フルート合奏作品(初演)
・この演奏会は終了しました。
・11月17日(月)午後6時30分開演
 日本橋三井タワー 1階アトリウム

・先の[023]でお伝えしたフルート・オーケスト
 ラ作品が、FOJの皆さんの演奏会で初演される
 ことになりました。何しろ日程が急だったので
 演奏会場を押さえるのもご苦労だったようで、
 作曲者としては有難く、ご好意に感謝していま
 す。

・「想像の翼コンサート」と題しての、Flute Or-
   chestra Japan によるひと時、この9月に完成
 した作品が、かつて江戸は越後屋ゆかりのスポ
 ットで皆さまに聴いて頂けるのは、とても光栄
   な事です。


・フルート・オーケストラのための
 「追憶の季節」Reminiscent Season (2014)

・約6分半の小品ですが、アレグロ・アリオーソを基底に秘め、抒情と高揚とが縺れあう作品、
 聴いて下さる聴衆の皆様の共感が得られれば幸いです。ともあれ、初演が待ち遠しい事です。


・初演の会場に伺う事はできませんでしたが、ほどなくして、演奏グループFOJのメンバーで
 ある何人かのフルーティストのかたの各自のブログに、当夜の思い出が記されていて、上記
 の新曲が演奏され終わったところで、ブラボー!との声がかかったとの事でした。作品の出
 来映えはともかく、FOJの皆さんの好意ある熱演に、感謝の拍手を送りたく、また、今回の
 公演プランナーの平尾雅氏に、とりわけ心からの謝意を伝えたく思っています。
 

[027] 新譜紹介 (wild flower)

  • 2014.10.03 Friday
  • 16:42
  ❖ ハープとフルートによる千秋次郎作品集
・すでに[022]でもお報せしまし
   たが、ハーピストの西村光世さ
   んが1994年にリリースした旧
   盤「野の花に」がリマスター版
   で発売になりました。(¥2,700
   税込み)ヒーリング・ミュージ
   ックとしてお勧めしたい一枚、
 すでに全国各地のCDショップで
 発売されています

・1963年から始まる、あえて言
   えば習作に近い組曲、
アイリッ
   シュ・ハープのための「オルド
   ル」第1番〜第6番からの抜粋
   10曲に加え、
フルートとハープ
   のための「残花余情」(1985)、
   「七つの遠い思い出」(1988)
   二重奏が収録されています。

  ・ [020]でも紹介しているように「七つの遠い思い出」は、先月になって楽譜が出版されまし
  た。また、オルドル第5番と第6番の譜面も、すでに出版されています。

[027] 新譜紹介 (wild flower)

  • 2014.10.03 Friday
  • 15:36

a

[026] 新しい作品の完成

  • 2014.10.03 Friday
  • 15:27
❖ 在原業平の名歌に寄せる二重奏曲
・篠笛と箏のための「なかぞらの月」(2014)

・二人の楽友から「次は月の曲を書いてほしい」
 と言われ、約束しながら6年が経ってしまいま
 した。[030]で紹介する公演を機に、9月半ば
 に作曲を完了しました。6分弱の抒情的な小品
 ですが、ようやく年来の肩の荷がおりた気持で
 います。

・唄を伴わない二重奏曲ですが「伊勢物語」第4
 段のエピソード、過ぎゆく月日の中に自分ひと
 りが取り残されている寂寥を歌った恋歌「月や
 あらぬ春やむかしの春ならぬ/わが身ひとつは
 もとの身にして」を基底にして、曲の想いを表
 現してみました。夜更けて空の高みに冴えわた
 る月のイメージを浮き上がらせてほしいです。

・作品公演については、[030]をご参照ください。

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