[1546] 11月の演奏会 (4)

  • 2015.10.24 Saturday
  • 02:27
❖ 地域合唱祭でのピックアップ再演    ・この演奏会は終了しました
・11月22日(日) 正午12時開演
・狭山市市民会館 大ホール 
    (西武新宿線 狭山市駅西口)

前トピックで紹介した狭山台コーラスの皆さん
 が、今年度の狭山合唱祭に、同組曲からの抜粋
 で参加されます。(休憩後2番目のステージ)


・女声合唱組曲「京都 夏過ぎてのち」(2008)
                    (作詩/小川淳子)より
        1. 地蔵盆・夏の終り
        3. 永観堂・みかえり阿弥陀

・合唱祭などにつきものの時間制約のために、上
 記の2曲のみのピックアップ演奏ですが、明る
 く元気な第1曲と、しっとりと心慰める第3曲
 との取り合わせは、正解だと思います。すでに
 一度歌って頂いているのですから、良い響きで
 成功を収めて下さいますよう!


・合唱祭での抜粋再演でしたから、合唱団の皆さんも落ち着いて演奏されたことと思っています。
 お疲れさまでした!

[1545] 10月の演奏会 (7)

  • 2015.10.24 Saturday
  • 01:26

京都シリーズ秋冬編の全4曲を      
・この演奏会は終了しました
・10月31日(土)午後2時40分開演
・狭山台公民館1階ホール
         (西武狭山台ハイツ バス停)

・関西にも狭山市(正しくは大阪狭山市)があり
 ますが、これは埼玉県の狭山市、写真で見ると
 所沢の隣接の、緑多い自然都市のような感じが
 します。この地域の女声コーラスの皆さんが、
 2008年に作曲した合唱組曲を全4曲演奏して
 くださることになりました。


・女声合唱組曲「京都 夏過ぎてのち」(2008)
                          (作詩/小川淳子)
  1. 地蔵盆・夏の終り 2. 一条戻橋・渡るのは誰
 3. 永観堂・みかえり阿弥陀 4. 京の町・歳送り

・詩人の小川淳子さんと共に、京都シリーズと称
 して、これまで3つの女声合唱組曲を出版して
 いますが、「夏過ぎてのち」は、その3番目。
 京都の晩夏から年末、いわば裏の季節を取材し
 た4曲からなる小ぶりなセットですが、それぞれの曲目にバラエティがあり、これまでにも
 しばしば好んで歌われてきました。祇園円山のしだれ桜、八坂神社祇園会、五山大文字の送
 り火、など、京都はとかく春から夏の季節にスポットが当てられがちですが、朝夕冷えびえ
 としてくる寒季の盆地の風景もまた、心ゆかしいものがあります。

・狭山台コーラスの皆さんとも、指揮者の久保田洋先生とも、メールを介してのご縁で、まだ
 お目にかかってはいませんが、当日のご成功を心から期待しています。


・11月25日に東京で指揮者の久保田氏にお目にかかれそうなので、その折この演奏会のご成果
 などもお聞きしようと考えています。

[1544] 12月の演奏会 (1)

  • 2015.10.10 Saturday
  • 14:43
❖ 37回目の定期邦楽作品の会                  ・この演奏会は終了しました
・12月5日(土)午後1時30分開演
・大阪 朝日生命ホール(北区高麗橋)

・昨年度の第36回に続き、今年もまた同じ会場で
 邦楽の新作に関心を寄せられているお客様を迎
 えます。狭苦しい舞台で反響板がなく、一枚扉
 で外音が漏れやすい事など、演ずる方・聴く方
 ともに不満の多いコヤですが、古くからのお付
 き合いなので、予約には便宜をはかってもらえ、
 何しろ足場が抜群に良好なので、当分我慢しよ
 うと言うことになっています。


・篠笛と箏のための「なかぞらの月」(2014)

・この曲はすでに昨年、大津びわこホール(小)で
 
 初演したのですが、作曲者として作品そのもの
 に不満が残ったために、部分的に書き直しまし
 た。改訂初演ということになります。

・伊勢物語でおなじみの在原業平の名歌とされて
 いる和歌「月やあらぬ 春やむかしの春ならぬ わが身ひとつは もとの身にして」という
 幾多の恋の遍歴の末の孤独を、音楽にしました。もっとも、さほど悲痛にならず、いかにも
 業平らしく?伸びやかに悲しんでいる?のが、この曲の本性かも知れません。

・演奏は初演と同じ、委嘱者でもある井伊さんと麻植さんのコンビです。井伊亮子さんについ
 ては
トピック[1534]でも紹介しています。

・毎年の12月第1土曜に開催される、この恒例の邦楽作品演奏会が終わると、僕の心のなかに
 いよいよ今年も終りだな、という感慨がわいてきます。先にも書いたように、あまり鳴りの良
 いホールではないのですが(ホールと呼ぶより、やはりコヤと呼びたい、それだけ勝手知った
 る「古ぼけた我が家」のような会場)今年も11名の会員が、初演もしくは改訂初演が原則の
 作品を各自持ち寄って、事なく賑やかに今年の演奏会を終了しました。

・僕にとっては、伝統的な邦楽専門の皆さんの新作というものを聴かせていただける年に一度の
 機会なので、そのつど色いろと学んだり感じたりする事が多く、今年もとても有益なひととき
 でした。僕の出品作品「なかぞらの月」も、お二人の息の合った好演で良かったと感謝してい
 ますが、やはりまだ篠笛が活かしきれていないな、という作品の未熟さを思い知らされ、次回
 にはもう少し満足なものを、お二人に提供しようと考えています。 

[1543] 11月の演奏会 (3)

  • 2015.10.10 Saturday
  • 11:32
❖ 合同作品展に3曲の歌曲で参加        ・この演奏会は終了しました 
・11月25日(水)午後7時開演
・渋谷区文化総合センター
 大和田伝承ホール(渋谷区桜丘町)

・以前に会員だった国際芸術連盟からお声があり、
 日本歌曲の演奏会に出品しませんか、という訳
 で、お誘いに参加する事としました。いわば、
 away での出品ですが、15分という制約の中で
 独唱を2曲、二重唱を1曲選びました。演奏者
 は、主催者である国際芸術連盟に所属の演奏者 
 から先方にお任せですが、それも興味のある事
 で、僕の歌曲をどのように解釈して下さるのか、
 リハーサルに立ち会うのが今から愉しみです。


・a. 「十七才」(1994)  (詩・佐久間郁子)
 b. 「踏み絵」(2013)  (詩・狩野敏也)
 c. 二重唱「花あかり」(1992) (詩・相馬梅子)

・独唱曲のa. b. は最近どちらも再演されていま
 すが、二重唱曲「花あかり」は、やはり二人の
 声質を揃える必要もあって、2008年の9回目の再演を最後に、このところ途絶えていました。
 冬から春への移りに、ひときわ白く群れて咲くコブシの花を「季節の灯火」と見立て、やがて
 刻限が夜にいたり、月の明かりにバトンタッチする玄妙な美しさを歌っています。

・これら3曲とも、それぞれ単独の作品の中から任意にセレクトしたのですが、3作品とも時の
 経過や推移に関わりの深い内容を歌っているので、歌曲選集「時は流れ」という大タイトルの
 もとで聴いていただく事にしました。なおこのチラシには関わりなく、ステージの順番は別途
 主催者の方で決めらる事が、チラシ上面に小さく記されています。


・その前日から天候が急変し、当日午後からは本降りの冷雨になるという最悪の空模様でしたが、
 渋谷駅から坂を少し登った会場の足場の良さのおかげで、客席がパラパラという事にはならず
 多くの皆様に聴いていただく事ができました。小さなホールながら、よく設備されていて、僕
 自身はとても気に入りました。僕の曲は、後半第2部のトップで演奏されたのですが、ことに
 ピアニストの的確な解釈と巧みなリードによって、それぞれの曲の情景が浮かび上がり、とて
 も良い演奏で、満足しました。今回の演奏者の皆さんの熱意に心から感謝したいと思います。

[1542] 11月の演奏会 (2)

  • 2015.10.09 Friday
  • 21:46
❖ 地域に密着した合唱活動の成果     ・この演奏会は終了しました      
・11月21日(土)午後2時開演
・八尾市文化会館プリズム小ホール(近鉄八尾)

・僕と同じく、波の会日本歌曲振興会に所属する
 楽友・中谷淑子さんが指揮をされる女声合唱団
 の4回目の演奏会です。昨年に続いて、今回も
 僕の曲が歌われます。次の(a),(b) 2作品ですが、
 ステージでは(b)→(a)の順で演奏されます。


・(a) 組曲「ナイスデイ大阪」(1997) 全曲
      1. なんで大阪弁 2. 手品 3. 口ぐせ
      4. まつりづくし    (詩・島田陽子)
 (b) 「紅い椿」(2014)      (詩・池田もと子)

・aの作品は、もともと独唱のための組曲として
 作ったものですが、
最初の3曲はすでに昨年の
 演奏会で女声2部合唱の編曲で歌われました。
 そして今年は、終曲の「まつりづくし」も加え
 て、全曲演奏のかたちで発表されます。
 
・bの曲は
昨年11月に作曲した単品の女声合唱曲ですが、演奏者の事情で、今回ここで初演を
 迎える事になりました。平易な言葉で書かれた美しく切実な詩です。


・「紅い椿」の作詩者・池田もと子さんも高槻市からご出席になり、無事に初演を終える事が
 できました。指揮の中谷淑子先生はじめ団の皆様、素晴らしい演奏有難うございました!

・最初チラシを見た時は、5ステージのうち4ステージまでが合唱団の演奏、それぞれが充実
 した選曲、最後まで皆さんの声が保つと良いな、などと勝手な危惧をしていたのですが、選
 曲がとても良く配慮されていて、休憩と最後の「歌いましょう」を含んでも、ちょうど2時
 間以内に収まり、聴く方にとっては長過ぎず、感銘がベストな状態で閉会となりました。

・僕の作品が演奏された最後のステージ5、先に「紅い椿」を歌い、人生の哀歓、生きる希望
 を感銘深く歌ったあとで、島田陽子さんの大阪弁での4つの組曲を歌って、一日の演目をす
 べて歌い納めたのは正解だったと思います。最後の「追い出し」はこのように軽目の曲で、
 爽やかに、という鉄則が守られて良かったと思います。この先もまた、お役に立つ曲を提供
 させてくださいますよう!

 

[1541] 11月の演奏会 (1)

  • 2015.10.09 Friday
  • 12:13
❖ 新作歌曲の夕べ2015 (秋の定演)          ・この演奏会は終了しました
・11月5日(木)午後6時30分開演
・浜離宮朝日ホール(大江戸線築地市場駅)

トピック[025]で前回の新作歌曲の夕べ2014
   を紹介していますが、それから58個のトピッ
 クが過ぎたところで、今回のご案内となりま
 した。ちょうど1年が経った事になります。


・「さがしている」(詩・宮中雲子) (2015)

・今年5月のゴールデンウィークに完成した曲、
 蝶はさがしている/止まるところを/止まって
 休めるところを//わたしもさがしている/止ま
 るところを/止まってくつろげるところを‥‥

凡庸とも思えるこのような章句で始まる宮中さ
 んの詩は、イメージを展開させた後、思いがけ
 ない人生の真実に触れる言葉で終結します。短
 かい歌詞ですが、さすが、と感動します。

・歌って下さるソプラノの原田陽子さんもピアノの近藤真貴さんも、僕の曲は初めてのお二人
 ですが、我々の会ではともにベテランの方たち。当日の初演をとても期待しています。


・折悪しく前日に風邪をひいてしまい、無理を押して上京したものの体調が悪くなるばかり、
 ゲネプロの途中で退去、ホテルに戻り静養を余儀なくされました。翌日も東京でのリハー
 サル立ち会いの約束があったので大事をとったのですが、幸い翌日は何とか平温に戻り、
 夕刻には、体力消耗しながらも帰宅する事ができました。ゲネプロでの原田さんの歌唱が
 とても素敵だったので安心はしていましたが、「本番がもっとも良かった」との内輪の評、
 また当夜ご来席くださった作詩者の宮中雲子先生からもお褒めのお便りをいただき、ひとま
 ず安堵脱力しています。いずれまた関西でも再演のチャンスを見つけようと思っています。

 

[1540] 10月の演奏会 (6)

  • 2015.10.09 Friday
  • 00:33
❖ 尺八追加バージョンでの初演      ・この演奏会は終了しました
・10月31日(土) 午後2時開演
・電気文化会館  コンサートホール
                (名古屋市伏見)

・トピック[1527]で紹介したように、今年6月、
 名古屋支部会長・伊藤晶子さんの委嘱により
 作曲した歌曲です。


・「わが道」(詩・貞松瑩子)(2015)

 ・作曲完成後、すぐに譜面を浄書してお送りし
  たところ、伊藤さんがとても気に入ってくだ
  さって、舞台の前後の流れから、これにぜひ
    尺八を追加して(ご自分が和装で出演される
    事もあって)初演したいとの事でした。

・それでさっそく、完成していた楽譜に尺八の
 パートを付け足し、[尺八追加バージョン]と 
 しての別譜を作成しました。従って、この作
 品は2種類のバージョンでの演奏が可能な訳
   です。尺八の吹き方にもよりますが、尺八の個性をやや抑え気味にして演奏に加わると、
 ふくよかでピアノにもよく馴染む、独特の響きの世界が得られるように思います。場合に
 よっては、尺八パートをフルートで試みるのも音域的には問題なく、面白いかも知れません。

・いずれまたお報せしますが、この曲は来年3月に京都アルティでの、我々の関西支部定演
 でも、別の演奏者による「尺八追加バージョン」で、<関西初演>が予定されています。


・伊藤晶子先生のキャラと歌唱のおかげで、独唱ステージのトリに見合った素晴らしい初演
 となりました。点滴生活のご病身をおして、わざわざ東京調布市から作詩の貞松瑩子さん
 も会場にご来席くださいました。貞松瑩子さんとは数年前から、まさに「一期一会」の想
 いでお目にかかっているのですが、名古屋で再会ができるとは、やはり感慨ひとしおでし
 た。生死を超えた詩人の、とらわれない老遊の心境を、微力ながら自分の音楽で、今回も
 表現しえたこと、秘かに満足しています。

 

[1539] 10月の演奏会 (5)

  • 2015.10.08 Thursday
  • 23:31
❖ 僕の曲で旧い楽友が思いがけぬ受賞    ・この演奏会は終了しました
・10月4日(日)午後1時開演
・京都市呉竹文化センター(京阪丹波橋駅)

・資料をgetするのが事後になったので、これは
 演奏会終了後の報告です。僕が京大工学部助手
 をしていた頃、クラブ(京大音楽研究会)の後
 輩だったソプラノの岡田知子さんが、高校教師
 としての定年を迎えた後もずっと声楽の勉強を
 続けられていて、今年の第130回勤労者音楽祭
   <きんおん130>に出演されたのですが、今回の
 曲目は、すでに
[002][024]で紹介した僕の歌曲
 でした。

 
・「踏み絵」(2013)(詩・狩野敏也)

・ キリシタン弾圧の頃の女性信徒の心情に寄せる
  詩を歌曲にした6分程度の内容ですが、これを
  歌った彼女のステージに対して、思いもかけぬ
  ことに(演奏者当人の弁)、当日の4名の講師
  全員の評価で、「もっとも優れた演奏に」贈ら
れる<市長賞>が授与されたのです。毎年この催しに参加し、はじめて手にされた栄冠、作曲者
としても心からの祝意を伝えたいです。とてもその歳には見えないのですが、彼女もすでに
古稀を迎えられたとか(昨年僕が傘寿なのですから、当然と言えば当然ですが)、お互いに
更なる地平をめざして、まだ当分は進んで行きたいと思っています。

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