[1736] 12月の演奏会(2)事後報告
- 2017.12.29 Friday
- 11:05
❖ 和洋合奏による昼ひとときのクラシック ・この演奏会は終了しました
・12月20日(水) 正午12時開演
・東京・宝くじドリーム館(京橋2丁目)
・先日インターネットで自分の曲が演奏されるト
ピックを偶然見つけました。演奏者のお名前は
ことに箏奏者のお名前には記憶があったのです
が面識のない方でしたから、どんな演奏をして
くださるのか、とても楽しみで、幸い20日は他
の予定も入っていなかったので、正午の東京に
間に合うように、早めの新幹線に乗り、JR八重
洲口から徒歩でも行ける会場へ「覗き伺い」に
行ってきました。
・会場は宝くじのショウルームの1階フロアで、
本来なら各種くじの抽選会が行われる平土間
ですが、抽選会のない日を選んで、年に何回か
無料公開のミニ・コンサートが企画されていて
その第8回が、クラリネット/小谷口直子さん、
箏/片岡リサさんによる今回のコンサートでした。
・「箏とクラリネットとの素敵な出逢い」という
タイトルで、会場いっぱいとなった聴衆の方々
を前に、楽しいトークを交えつつ、60分余りの
演奏が進みました。お二人とも、確実な演奏力
の持ち主、箏の片岡さんは歌唱も立派で、地歌の
邦楽的な歌い方だけでなく、洋楽の歌い方もよく
声が通り、素晴らしいと感じました、僕の作品は
以前トピック[1622]でも紹介しましたが、
・クラリネットと箏のための組曲
「巷歌拾遺」(1994)
という、箏とクラリネットのために書かれた数少
ない(自分で言うのも何ですが)作品で、この中
から1,2,4の楽章をチョイスしての演奏でした。
第2楽章の2声インベンションは、しばしば箏の
指がもつれるのですが、片岡さんの演奏は完璧で、
テンポにも揺るぎがなく、すばらしいものでした。
・‥‥そういう訳で、作曲者としてはとても嬉しく、
覆面のまま会場を去るのは、あまりにも失礼と感じたので、演奏会終了後にご挨拶し、またの
再会を期して、会場をお暇しました。実は、お二人とも関西在住で、クラリネットの小谷口さん
が、この「巷歌拾遺」の楽譜を紹介されたのは、オーボエの呉山平煥氏からだったと聞かされ、
びっくりしました。片岡さんの声を活かし、クラリネットの低いシャルモー音域も活かしての
新作を、将来お二人のために提供できたら良いな、と思っています。ともあれ、素敵な演奏を
有難うございました!