[1930] 12月の演奏会(3)
- 2019.11.28 Thursday
- 00:18
❖ 初版の不備を補って、会心の改訂再演 ・この演奏会は終了しました
・12月7日(土)午後1時30分開演
・朝日生命ホール(大阪キタ 高麗橋)
・トピック[1928] の豊中市合唱祭と同様に、僕
にとっては恒例の年中行事となった関西邦楽作
曲家協会の作品発表会、昨年は節目の第40回公
演とあって、僕も久々に歌入り邦楽合奏作品を
提供させて頂きましたが、今年は再び初心に戻
り、尺八と箏のシンプルな二重奏で見参します。
・組曲「ふるさと遠く」(2018)
1/峠の別れ 2/望郷の無言歌 3/絆あらたに
・尺八演奏家・小林鈴純氏の委嘱のもと、昨年の
夏に作曲し、今年2月に氏の郷里である兵庫県
加東市で初演を終えた作品ですが、その頃から
作品の出来栄えに関してやや不満を感ずる部分
が何カ所かある事に気づいていました。今回の
再演の機会に、これらの点、とりわけ冒頭の箏
によるイントロ部分と、3楽章後半の盛上りの
箇所に何小節かの追加を加え、ひとまず決定稿とする事にしました。
・今回の改訂版の初演を確認したあとで、当初から意図していた事ですが、この作品をマザー
アース社から出版の予定でいます。来年早々には出版のご案内ができる見通しです。初演時
と同じ小林鈴純・折本大人樹の両氏による改訂再演の成果を期待しています。
・前日あたりから寒気が南下してきて、本番当日もすっきりしないナーバスな空模様でしたが、
近年はリピータの皆さまも多いようで、今回も多くの聴衆の方々のお陰で盛会裡に終幕しま
した。気になっていた部分的改訂を完了しての「ふるさと遠く」、イメージした通りの構成
に仕上がり、作曲者としては、以って暝すべしの心境です。小林・折本お二人の楽友に、心
からの謝意を伝え、また将来機会があったら再演を願っています。ちなみに、年が明ければ、
トピック[1932]でご案内のように、大河内・重成コンビによる東京公演が待っています。