[1909] 5月の演奏会(3)

  • 2019.06.04 Tuesday
  • 00:52

❖ 第137回 勤労者音楽会で旧作が             ・この演奏会は終了しました・事後報告です

・5月19日(日) 午後1時開演

・京都市右京ふれあい文化会館 (嵯峨野線花園)

 

・僕が京都岡崎にいた頃から「きんおん」の事

 は、京都府下の民謡を収集・編曲して舞台に

 かける民謡合唱団「篝」カガリの友人を通じ

 て知っていましたが、今回はじめて演奏会場

 に赴きました。というのも、この会の参加常

 連である篝の皆さんが、今回も出演され、し

 かも僕が以前1990年頃に、この合唱団のため

 に提供した京都府の民謡の一つを、ステージ

 で歌ってくださるという事で、伺った訳です。

 

・春秋と年2回の公演で、すでに137回目とか、

 活動の長さに感銘します。独唱・合唱・声楽・

 器楽と種別を問わず、会員の皆さんの日頃の

 成果を発表する交流の場としての働きを担っ

 てこられた事に意義深いものを感じました。

 しかも、今回も3名の講師を招き、演奏会終

 了後に、個々のステージに関しての講評がある

 との事、単なるお祭りでなく芸術創造に真摯に取り組まれている姿勢が印象的でした。

 

・8番目の出番だった民謡合唱団「篝」の曲目は、時間的制約上2曲でしたが、その最初に

 歌われたのが僕の旧作で、

 

男声合唱のための組曲「京木遣り」(1986) から 「ゆりもち音頭」

 

・京の宮大工の人たちの棟建ての際の、いわば儀式歌で、力強いなかに華やかさのある演奏

 は、この曲で会場の雰囲気がまったく変わったかのようでした。そして、これに続く混声

 による丹後町の民謡「海女節」も、知友・林保雄氏の巧みな書法によってとても活気のあ

 る、まさに労働の現場にいる臨場感を覚える名演‥‥‥いつも講評では高得点を獲得して

 おられる篝ですから、今回も会心の演奏だった事と思います。おめでとうございました!

 

 

 

 

 

 

[1908] 新しい作品の完成 (33)「日暮れ野原」

  • 2019.06.03 Monday
  • 23:35

❖ 東京秋の定演のための歌曲

・東京に本部がある「日本歌曲振興波の会」恒例

 の秋の公演は、いつも新作歌曲の発表会となっ

 ていて、数年前から関西に活動の拠点を移した

 僕ですが、名誉会員として今年も新作の歌曲を

 委員会からの指定にしたがって、1曲提供する

 事となりました。

 

・「日暮れ野原」(詩・木村 雄)(2019)

 

・作詩の木村氏とは2年前に「ある警備員の歌」

 (2017) という歌曲で、はじめて知己となった

 会友ですが、今回の作品は、詩型が遥かに長く、

 少年時代への追想が尽きない、清冽な作品です。

 前後に2行宛の序と跋を持ち、それに9行から

 なる2節の本文が挟まっている構成ですが、木

 村氏の巧みな措辞のもと、二つの説は各行が

 それぞれ字数、内容とも見事に対応しあって、

 まさに有節歌曲そのもののような言葉の構造物

 になっています。今回たまたま木村氏の詩篇と

 出会えた事を多とするするものです。いつもよ

り制作に日数がかかって、以降のスケジュールが乱れましたが、幸い4月25日、4'22" に収まる

この曲の完成をみました。この秋11月1日、紀尾井町ホールでの初演が待たれます。
 

[1907] 5月の演奏会(2)

  • 2019.03.23 Saturday
  • 18:55

❖ 本部振興会主催の春の公演       ・この演奏会は終了しました       

・5月30日(木)午後6時半開演

・渋谷区文化総合センター大和田

         伝承ホール(渋谷桜ヶ丘)

 

・我々の日本歌曲活動の数年前まで本部機能を

 果たしていた(現在も実質はそうですが)現

 在の名称「日本歌曲振興波の会」が主催する

 春の公演が、今年も開催される運びとなりま

 した。毎年の秋に開催される新曲を発表する

 「秋の定演」とは異なり、この季節には、当

 会で生まれた新作歌曲の再演を中核に、日本

 歌曲の名曲を取り揃え、出演する歌手にむし

 ろ重点を置いて、選曲を含めた全体の構成が

 行なわれます。

 

・たまたま今年は僕の3年前の歌曲が1曲、採

 り上げられる事になりました。

 

・「花水木の手紙」(詩・吉田義昭)(2016)

 

・哀歓に満ちた過去と決別し、この先の未来へと旅立とうとする人生の決意を、平易な言葉で

 むしろ爽やかに歌い上げる曲です。この曲を書いた2016年は、我々の会が経済的な見通しの

 もとで、法人組織を続けられなくなり解散を決断した年で、僕はその時の副会長の席にあり、

 心身ともに苦労を重ねた一年でした。法人組織としての最後の公演(秋の定演)で、この曲を

 初演、演奏者は当時からすでに会長を務めておられた本宮寛子さんでした。幸いにも組織の解

 散が無事に進捗し、3年が経とうとしています。2018年に出版した「千秋次郎歌曲集2」

 冒頭にこの作品を掲げた自分の想いが、また今回の演奏会で再演されるのは、大きな慶びです。

 

・この演奏会も別の予定が重なり、本番には伺えなかったのですが、その事が前もって判ってい

 たので、演奏者お二人の予定に合わせて本番の約1か月前に、西日暮里の練習スタジオに伺って

 仕上がり経過を聴かせていただきました。ピアノの片岡和子さんには以前にも、この会でお世

 話になっていますが、歌ってくださるソプラノの松岡薫さんは今回が初めてなので、とても期

 待して伺いました。中音域に声量がたっぷりあり、とても充実した演奏で、すっかり嬉しくな

 りました。出だしをあまり慎重に重くならぬよう、無音の空間に音がサッと何気なく割り込ん

 でくるように(モーツァルトのピアノ・ソナタがそうであるように)音楽を始めてほしいと伝

 えました。お二人とも、僕のイメージに添ってすぐに対応してくださるものですから、大安心

 して練習室を辞しました。すでに数日前に演奏会は終了しましたが、すてきな成果を収められた

 事と思います。後日送られてくる録音資料をいまは楽しみに待っています。お疲れ様でした!

 

 

 

 

 

 

 

[1906] 5月の演奏会(1)

  • 2019.03.23 Saturday
  • 16:43

❖ 和洋コラボの演奏活動、今年も堅実に  ・この演奏会は終了しました

・5月18日(土)昼15:00開演/夜18:00開演

・中目黒GTプラザホール(メトロ中目黒駅)

 

・実力のある邦楽・洋楽の演奏家が、この中目

 黒GTプラザを拠点に、演奏活動を続けておら

 れる東京インターアーツ目黒‥‥‥ひょんな

 ご縁で僕も、ごく初期の頃から仲間に加えて

 いただき、かなりの作品を提供もしくは新作

 して、今日に至っています。ことさら伝統に

 こだわったり、前衛を押し出したりすること

 なく、自然で日常的な感性で、和洋の垣根を

 超える創造活動が、とても素晴らしい事だと

 考えています。

 

・数年前から、これまでの寒い2月定演から

 爽やかな5月定演へと移行し、タイトルも

 和草(ニコグサ)コンサートと替えられ、

 いっそう皆さんの会らしい雰囲気が名題か

 らも伝わるようになり良かったと思います。

 

・今回演奏してくださる僕の作品は2曲です。

  (1)「海を待つ」(詩・宮中雲子) (1988)     (2)「深まる秋に」(歌・和泉式部) (2010)

 最初の作品はピアノ伴奏による通常の歌曲で、ソプラノの野村浩子さんが歌われます。

 「海を待つ」というタイトルはやや特異ですが「満ち潮を待つ」と言い換えれば問題ない

  でしょう。潮が引いた後の露わになった海の情景が、心象風景として描かれています。な

 つかしい想いに満ち、僕の好きな8分の9拍子で書かれている小品です。後者の秋の叙情

 を歌う作品は、もともとは三絃と箏による弾き歌いの箏曲として作曲されたものでしたが、

 今回は歌唱だけを独立させて、ソプラノの野村さんが歌われるという事で、従来の歌の旋

 律を書き改め、洋楽の声域に最適の別旋律に更新してみました。その意味では「改訂初演」

 となります。今回も充実した選曲のもと、ご盛会・ご成功を祈っています。

 

・演奏会当日は所用があって上京できませんでしたが、その10日前に東京に行き、皆さんの

 リハーサルに立ち会う事ができました。以前からのお付き合いで、ソプラノの野村浩子さん

 の演奏は安定感があって、安心していたのですが、今回はじめて聴かせていただいたピアニ

 ストの方も、邦楽重奏のお二人の方も、ともに優れた実力者の皆さんで、初回から問題なく

 あとは皆さんのそれぞれの解釈にお任せする事として、充実した気分でお暇しました。当日

 も聴衆の方々から好評を得られたとの事で、いずれ後日、記録映像などを拝見するのが愉し

 みです。皆様、お疲れさまでした!心からの感謝です。



 

[1905] 4月の演奏会(1)

  • 2019.03.23 Saturday
  • 15:15

❖ 今年は春秋の2回に分けて大阪と京都で   ・この演奏会は終了しました

・4月21日(日)午後2時開演

・ザ・フェニックスホール(大阪梅田新道)

 

・一昨年の夏、頼もしい盟友・内藤千津子さんを

 失いましたが、その後のオーディションによる

 審査を経て、4名の新人が会員に加わり、当会

 も新しい航路を進みつつあります。それで、今

 年はいつもの定演を春秋の2回に分け、今回の

 大阪公演に続いて、10月5日には京都アルティ

 において、新入会員のご披露をかねての秋季公

 演を予定しています。いつもなら、10名以上の

 歌い手の顔写真が並ぶところですが、少ないの

 はその理由からで、各自の持ち時間が増えた分、

 6名のメンバーが、それぞれ会心の選曲で舞台

 に臨む意気込みでいます。どうかご期待を!

 

・今回も僕の作品集からの、あまり長くない1曲

 をお聴きいただく予定です。

        「溢れる海」(詩・貞松瑩子)(2010)

   とても叙情的な言葉で書かれていながら、詩の

 真意を会得するには難解な貞松瑩子の幻視の世界、この詩も、愛着と畏怖とが一体となった

 自分の過去の記憶が、一度にフラッシュバックしてくる白昼夢を、きらめく夏の海の音楽に

 乗せて表現しています。明るく、それでいて恐ろしい破滅の予感‥‥‥ちなみに、この曲は

 名古屋で初演された後、関西で故・内藤千津子さんによって再演されました。今回は、彼女

 への追悼の思いを込めて、田嶋喜子さんが歌ってくださいます。

 

・チラシの基本色にふさわしい新緑の好天に恵まれ、久々のフェニックスでの公演は盛会裡に

 無事終幕しました。今回から我々の顧問になっていただいた青山恵子先生も東京から来て頂

 き、打ち上げまで付き合ってくださって、いろいろと厳しくも励ましに満ちた批評・感想を

 聞かせていただく事ができ、次回の秋の公演をめざし団結して進んで行く活力を与えていた

 だく事ができ、感謝しています。他にも東京から詩人の木下宣子さん、名古屋からは名古屋

 波の会の会長・伊藤晶子さんや長江希代子さんがお見えになり、たいへん心強いことでした。

 

・なん年ぶりかで再演してもらった僕の「溢れる海」は、楽友の田島喜子さんが、新しい解釈

 による見事な盛り上がりのある演奏で、この上ない再演でした。初演の時には、僕自身まだ

 全体のイメージが摑みきれてなかった、この貞松詩の世界が、実は1週間ほど前、僕の胸中に

 突如ひらめく啓示があったのです。詩人がひたすらに忘れようとしている、海へのこだわり、

 それはもしかすると、真夏の南の海に消えた自分の息子、戦死した我が子の思い出なのでは

 ないかと、気付いたのです。そうすると、処どころ不可解なこの詩句の意味がつながる事が

 判ったので、青山先生や田島さんとも話し合い、その解釈で彼女にも歌っていただきました。

 何か前々からわだかまりのあった事案が、ともかく、ひと山越えた思いで、ホッとしています。

 

 

 
 

[1904] 2月の演奏会(2)

  • 2019.03.23 Saturday
  • 04:30

❖ 故・宇野功芳氏の知遇を得た曲の再演      ・この演奏会は終了しました・事後報告です

・2月23日(土) 午前10時開演

・兵庫県立芸術文化センター大ホール

              (阪急西宮北口)

 

・関西合唱連盟と朝日新聞社の共催による第49回

 レディース・コーラス・フェスティバルが、先月

 兵庫芸文で開催され、たまたま参加合唱団の一つ

 「淀川リバコール」の皆さんが、僕の旧作の組曲

 からの1曲を選んで、歌ってくださったので、僕

 も当日に会場へ伺いました。各団体の持ち時間は

 出入り含めて7〜8分という厳しい制約の中で、

 この曲を採り上げていただき感謝しています。

 

・女声合唱組曲「こころの船出」(詩・八木重吉)

                 より、終曲「こころの船出」(1986)

 

・じつは、この合唱団を指揮している篠部信宏氏は、

 かつて僕が勤務していた大阪芸術大学の卒業生で、

 直接教えた事はなかったのですが、当時からバス・

 バリトン歌手として優秀な学生だったのを記憶し

 ています。その後十何年ぶりかで、遭遇する事があり、その折に「僕にも合唱作品があるので、

 よかったらトライしてみたら?」と出版譜を差し上げたのですが、時を置かずに、こうして公開

 演奏の場に利用してもらう事ができ、氏には感謝しています。現在関西を中心に多彩な演奏活動

 を続けられていて、先日の合唱ステージでも、統一のある美しいハーモニーが印象的でした。

 

・八木重吉の信仰詩篇によるこの合唱組曲は、僕にとっては、この作品が今は亡き音楽評論家

 宇野功芳氏の知遇を得るきっかけともなった駆け出しの頃の作物でもあり、思い出は尽きませ

 ん。また何かひとつ、新しい絆が生まれつつある予感に感謝するばかりです。

      

 

 

 


 

[1903] 3月の演奏会(2)

  • 2019.01.31 Thursday
  • 18:02

❖ 故郷への想いを序破急3楽章で     ・この演奏会は終了しました

・3月10日(日)午後2時開演

・やしろ国際学習塾 L.O.C.ホール

               (兵庫県加東市上三草)

 

・昨年1月の演奏会で僕の歌曲の尺八パートを

 吹いて頂いた小林鈴純氏は、加東市という兵

 庫県の山合いにある田園都市の出身で、故郷

 ではご母堂はじめ家族の方々が邦楽の教室を

 持っておられます。また、先日リサイタル

 開催した折本慶太氏は小林氏の親友、という

 関わりで、加東市の箏教室に専属でレッスン

 指導に通っておれらます。

 

・そのような経緯から、今回の演奏会のために

 尺八と箏による作品を委嘱され、昨年9月に

 完成したことは既にトピック[1824]で、曲

 の内容も合わせて、お伝えしていますが、

 

・尺八と箏のための組曲「ふるさと遠く」(2018)

 

 ・峠の別れ/望郷の無言歌/絆あらたに という3つの小楽章からなる、全体で10分弱の

 序破急3章が、この日ようやく初演の運びとなります。前トピック[1902]でお伝えしたよう

 に、尺八をオーボエに変更してのバージョン替え演奏が、ちょうど8日前に京都市で演奏さ

 れるのですが、本来の初演はこちらなので、僕も大いに期待、演奏の成功を祈っています。

 はじめて訪れる加東市の皆様とも、これを機に新しい絆が生まれることを期待しています。

 

・春に三日の晴れなし、という言い伝えがある通り、数日前からの気象予報が的中し、前日の

 好天が一変、朝からナーバスで寒々とした空となり、演奏会の始まる午後には小雨も降って

 きましたが、年に一度の邦楽教室の発表演奏会は、近隣からの聴衆の皆さんで大盛会となり

 都市の演奏会とは格別の、熱心な地域の絆が感じられる良い演奏会となりました。東条湖ラ

 ンドのある北播磨の加東市へは、僕も今回はじめて加古川線というJRに乗って各停約60分、

 社町ヤシロチョウと言う、駅前にはファミマもローソンもなく、ただ駅があるだけの、僕に

 とっては実に懐かしい(自分の高校時代を思い出させる)下車駅から、迎えに来てくださっ

 た車で瀟洒な市立の会場に入りました。尺八の小林氏が加東市の出身、親友の折本氏が、こ

 この箏曲教室で指導されているという関わりで、今回僕の作品を初演して頂いたのですが、

 心のこもった初演となり、大成功でした。さらにこの曲は、年末12月7日に予定されている

 恒例の「関西邦楽作曲家協会」の作品演奏会でも、お二人によって再演していただきます。

 帰途には冷たい小雨が降りだし、天候には恵まれませんでしたが、かえってそれが後日まで

 心に残る小旅行の一日となりました。加東市の皆様に感謝の意を表します。


 

[1902] 3月の演奏会(1)

  • 2019.01.31 Thursday
  • 17:17

❖ 楽器編成を変えての別バージョン試演  ・この演奏会は終了しました

・3月2日(土)午後2時開演

・京都市生涯学習総合センター(京都アスニー)

        (中京・丸太町七本松西入ル)

 

・箏・オーボエ・ファゴットを中核とする和洋

 音楽ユニット<すばる>の皆さんとは、旧い

 楽友で、昨年に引き続いて今年もまた、僕の

 作品を採りあげて演奏してくださいます。曲

 は2曲あり、どちらもオーボエと箏のための、

 

・(1) ふるさと遠く(2018)

・(2) 葉がくれの花(1997)

 

・このうち(2)の作品は、2010年と2014年の3

 月にも、お二人によって再演されていて、いわ

 ば<すばる>のレパートリーに加えられている

 曲ですが、情緒豊かな単楽章の作品です。これ

 に対し(1)は、3つの楽章から構成されている

 組曲で、作品完成について記しているトピック

 [1824]からも明らかなように、もともと尺八と

 箏のために書かれた曲なのですが、ここでは尺八をオーボエに変えての別バージョンという

 ことで試演していただく事になりました。そして後続のトピック[1903]でお報せしています

 が、ほぼ1週間後には、尺八を使った本来の楽器編成で、この作品が公式に「初演」される

 事になっています。

 

・春先の、晴れと雨とが目まぐるしく交代する季節に、当日は幸い晴れが続いていて、大阪か

 ら出かけるのも苦にならない一日でした。<すばる>の諸氏によるこのコンサートは、この

 会場で毎年定期的に開催されていて、僕もかなり多くの作品を演奏していただいていますが、

 丸太町七本松という、市心からはずれた会場で、オーボエ、ファゴット、箏という皆それぞ

 れ個性的な楽器による「マジメなクラシック」?の演奏会が、僕が知っている限りではもう

 10年以上も続いていて、今回もそうですが、毎年熱心なご年配のフアンの方々が会場をいっ

 ぱいにされて、心なごむ午後のひとときでした。初演の「ふるさと遠く」も、多演の「葉が

 くれの花」も、会場の雰囲気になじんで、とても良い演奏でした。何気ない町なかでの、さ

 さやかなコンサート、まさにこれが「ディープな京都」だと思いました。

 

[1901] 2月の演奏会(1)

  • 2019.01.09 Wednesday
  • 16:56

❖ 恒例の楽しいトークコンサート       ・この演奏会は終了しました

・2月16日(土)午後2時開演

・やまと郡山城ホール・小ホール

            (大和郡山城址東側)

 

・毎年ヴァレンタインの頃、定期的に開催され

 ている楽友・松本真理子さんの「マリンバの

 世界」‥‥‥はや一年が経ち、その時節とな

 りました。彼女のために2003年に作曲した

 僕の曲が、今回も採り上げられ、再演される

 予定です。

 

・マリンバとピアノのための

        「青いドレスの人へ」(2003)

 

・1960年ごろトランペットとピアノのための

 「間奏曲」として完成には至らなかった試作

 のスケッチをもとに、マリンバのために手を

 加えて書き直し、すっかり表情の異なる別作の

 ような曲になったのですが、もともと線の太い

 トランペットが原点だったので、僕のマリンバ

 の作品の中では、うれいに満ちた短調のメロディで始まる異色のものです。初演以来、今日

 まで、手元に残されたコンサート資料を数えても、演奏回数は10回以上となり、松本さんが

 好んで再演してくださっている事がわかります。ありがたい事です。

 

・この作品の初演が16年前の2月14日、ヴァレンタイン・コンサートと命名された演奏会だっ

 たので、愛にもいろんな姿があり、この曲では愛の喜びではなく、愛の悲しみを伝えようと

 そんな考えで、このようなタイトルにしたのですが、僕の心の中には、ヴァレンタインと時節

 が重なってくる東大寺の修二会(二月堂のお水取り)にまつわる青衣女人(ショウエニョニン)

 の伝説が思い出され、その青いドレスの人のために、僕はこのようなタイトルを秘かに付けた

 ようなわけです。‥‥‥幸い当日は予定が他にないので、僕も2年ぶりの城ホールに赴き、真

 理子さんのステージ・トークを愉しもうと、今から期待しています。

 

・幸い青空が広がりポカポカ陽気の早春の1日でした。1年ぶりの郡山えしたが、まだ会場には30

 分以上も余裕があったので、これまで一度も足を踏み入れた事がなかった郡山城趾へ行ってみま

 した。演奏会場である城ホールの方角から眺めると、何だか寂れて貧相に見えるのですが、実

 際に城郭の中へ廻りこむと、なかなかどうして、ゆったりと広大な敷地で、天守閣こそなけれ、

 風格のある城趾のたたずまいが印象的でした。‥‥‥今年もホールいっぱいに聴衆の皆さんが来

 られ大盛会でした。そしていつもの事ながら、彼女のトークに淀みがなく、と言うのは、前もっ

 て作っておいたセリフではなく、その時その場の状況に応じて語りを延ばしながら、スムーズに

 次のステージにつないで行く、自然体のノリでしたから、それこそ時間の経つのも忘れて最後の

 お別れの全員合唱「春は名のみの‥‥‥」に至った想いでした。僕の「青いドレスのひとに」も

 一連の流れの中では、しっとりと地味ではありましたが、それがかえって新鮮に感じられ、効果

 的に成功したと思います。楽しい思い出をありがとう!来年も貴女にまた期待しています!

[1900] 2019年、今年もよろしく!

  • 2019.01.02 Wednesday
  • 11:05

❖ あけまして おめでとうございます。今年もよろしく!

 

・おかげさまで、何かと案件の多かった2018年を乗り切り、ブログ上では5度目の正月を静かに

 迎える事ができました。これまでの支部を独立させ、社団「日本歌曲関西波の会」として、すで

 に2回目の公演を好評裡に実現しましたが、最も強力な同志だったソプラノの内藤千津子さんを

 病魔で失った痛手を取り戻すかのように、歌い手の新入会員が5名も加入され、今年の演奏会は

 第3回を4月に大阪フェニックスで、また、新入会員のデビューを兼ねての第4回を10月に京都

 アルティで、それぞれ開演する予定で企画を進めています。いずれまたご案内させて頂きますが

 今年もどうか宜しく、我々の活動に対して末ながくご支援頂きますよう。

 

・以上は、僕が今のところ会長を務めている演奏集団についてのご報告とお願いでしたが、自分の

 作曲活動についても、まだ多少の体力が残っているので、無理をしないで続行するつもりです。

 以前に比べて全体的に速度が落ちてしまい、以前は1日で完了した作業が、現今では2日かかっ

 てしまう、という有様ですが、幸いなことに他の用がない毎日ですから、以前の自分との比較

 などしないで、ベストを尽くそうと思います。ただ、切実に感じるのは楽譜の清書です。きちん

 と正確に音符(たま)を五線の上とか五線の間に記入するのが辛くなりました。正確に書いた

 はずなのに、あとで見直すと、演奏者が瞬間的な判断に迷う、やや曖昧な位置に書いてしまって

 いて、何度も書き直すことが多くなりました。それでも、自分の手書きに今なお拘っている自分

 です(もう少し早くから、”フィナーレ”を習得しておくべきでした)。

 

・ともあれ、悠々自適はとても無理としても、ようやく自分らしい時間が持てるようになった一年

 でした。‥‥‥残り少なくなった自分の持ち時間を、今年も、悔いなく使おうと思っています。

 ブログとして掲げる項目数は減少するかも知れませんが、今年もどうか宜しく、ご厚誼のほどを

 感謝をこめて、お願い申し上げます。                      千秋次郎

 

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