[1911] 6月の演奏会(2)

  • 2019.06.22 Saturday
  • 14:58

❖ 高・低、二つの二十五絃と三絃の競演   ・この演奏会は終了しました・事後報告です

・6月14日(金)午後7時開演

・ザ・ハーモニーホール(小ホール)(松本市島内)

 

・松本市で活動を続けている田中静子さんが企画、

 毎年近在の演奏仲間とのアンサンブルを主体に

 しての二十五絃箏の演奏会、今年もヤマボウシの

 白い小花が満開の公園の中の慣れ親しんだホール

 で、充実したプログラムによる演奏会が開催され、

 盛会のうちに終幕しました。本来なら、もっと早

 くに紹介すべきでしたが、5月あたりから体調を

 崩し作業が遅れてしまい、事後報告となりました。

 

・今回採り上げていただいた僕の作品は、

 (1) 二十五絃箏のための箏歌

   「牧水海声譜」(2015)(和歌/若山牧水)

 (2)三重奏曲「青葉の波」(2017)

   の2曲で、田中さんが弾き歌いした(1)は、

   の演奏会で初演されたものですが、今回の再演

   は、音楽がより深く彼女のものとなり、透明な日

 本語らしい発声と相俟って、感銘深いものでした。

 また(2)の作品は、箏と17絃のパートを、それぞれ高/低の25絃が受け持ち、今回の演奏のため

 に、華やかに発展する中間部を新たに付けたので、音楽全体がとてもクリアな響きで、説得力の

 あるものになりました。低音25絃箏の佐藤由香里さんと三絃の有賀喜栄さんのお二人ともに、

 素晴らしい洋楽的な音楽センスを保持しておられ、あまり邦楽的とは呼べないパッセージやリズ

 ムを、難なくこなして下さって、今回の改定初演が成功したこと、心から感謝しています。
 

[1910] 6月の演奏会(1)

  • 2019.06.04 Tuesday
  • 12:46

❖ 小さな美術館で午後のコンサート    ・この演奏会は終了しました・事後報告です

・6月9日(日)午後2時開演

・世良美術館(阪急御影)

 

・関西YMAという企画組織があり、個人の先生

 に就いてこつこつと自分の演奏を磨いている人

 たちが、日頃の成果を定期的に発表する、とて

 も自由な雰囲気の、合同演奏会を主催していま

 す。僕の旧くからの友人のNさんが、長い東京

 生活をきりあげ、数年前に神戸に戻ってきて、

 この会に所属されたので、事後になりましたが

 先日、彼女の歌を聴きに、御影にある洒落た美

 術館でのアットホームなコンサートに行ってき

 ました。

 

・僕自身が歳をとったのと同様、彼女も同じだけ

 加齢して、やはり声量はいささか衰えていまし

 たが、歳月の重みを感ずる情感のこもった良い

 雰囲気の中で、僕の作品を2曲演奏して頂きま

 した。

 

・(1) 「夏の朝」(1994)(詩・垣内磯子) (2)「わが道」(2015) (詩・貞松瑩子)

 

・どちらも全音楽譜出版社刊行の「千秋次郎歌曲集1」に所収されている小品です。(1)の曲は

 すがすがしい夏の朝の景物をうたう、静かな童謡。(2)の曲は、ピアノの他にフルートが加わ

 り「振り向けば 私もうらら 春の風」という、苦難の歳月後の穏やかな老境が歌われます。

 原曲は尺八なのですが、これをフルートに替えたことで、心情が明確に表現されたようです。

[1909] 5月の演奏会(3)

  • 2019.06.04 Tuesday
  • 00:52

❖ 第137回 勤労者音楽会で旧作が             ・この演奏会は終了しました・事後報告です

・5月19日(日) 午後1時開演

・京都市右京ふれあい文化会館 (嵯峨野線花園)

 

・僕が京都岡崎にいた頃から「きんおん」の事

 は、京都府下の民謡を収集・編曲して舞台に

 かける民謡合唱団「篝」カガリの友人を通じ

 て知っていましたが、今回はじめて演奏会場

 に赴きました。というのも、この会の参加常

 連である篝の皆さんが、今回も出演され、し

 かも僕が以前1990年頃に、この合唱団のため

 に提供した京都府の民謡の一つを、ステージ

 で歌ってくださるという事で、伺った訳です。

 

・春秋と年2回の公演で、すでに137回目とか、

 活動の長さに感銘します。独唱・合唱・声楽・

 器楽と種別を問わず、会員の皆さんの日頃の

 成果を発表する交流の場としての働きを担っ

 てこられた事に意義深いものを感じました。

 しかも、今回も3名の講師を招き、演奏会終

 了後に、個々のステージに関しての講評がある

 との事、単なるお祭りでなく芸術創造に真摯に取り組まれている姿勢が印象的でした。

 

・8番目の出番だった民謡合唱団「篝」の曲目は、時間的制約上2曲でしたが、その最初に

 歌われたのが僕の旧作で、

 

男声合唱のための組曲「京木遣り」(1986) から 「ゆりもち音頭」

 

・京の宮大工の人たちの棟建ての際の、いわば儀式歌で、力強いなかに華やかさのある演奏

 は、この曲で会場の雰囲気がまったく変わったかのようでした。そして、これに続く混声

 による丹後町の民謡「海女節」も、知友・林保雄氏の巧みな書法によってとても活気のあ

 る、まさに労働の現場にいる臨場感を覚える名演‥‥‥いつも講評では高得点を獲得して

 おられる篝ですから、今回も会心の演奏だった事と思います。おめでとうございました!

 

 

 

 

 

 

[1908] 新しい作品の完成 (33)「日暮れ野原」

  • 2019.06.03 Monday
  • 23:35

❖ 東京秋の定演のための歌曲

・東京に本部がある「日本歌曲振興波の会」恒例

 の秋の公演は、いつも新作歌曲の発表会となっ

 ていて、数年前から関西に活動の拠点を移した

 僕ですが、名誉会員として今年も新作の歌曲を

 委員会からの指定にしたがって、1曲提供する

 事となりました。

 

・「日暮れ野原」(詩・木村 雄)(2019)

 

・作詩の木村氏とは2年前に「ある警備員の歌」

 (2017) という歌曲で、はじめて知己となった

 会友ですが、今回の作品は、詩型が遥かに長く、

 少年時代への追想が尽きない、清冽な作品です。

 前後に2行宛の序と跋を持ち、それに9行から

 なる2節の本文が挟まっている構成ですが、木

 村氏の巧みな措辞のもと、二つの説は各行が

 それぞれ字数、内容とも見事に対応しあって、

 まさに有節歌曲そのもののような言葉の構造物

 になっています。今回たまたま木村氏の詩篇と

 出会えた事を多とするするものです。いつもよ

り制作に日数がかかって、以降のスケジュールが乱れましたが、幸い4月25日、4'22" に収まる

この曲の完成をみました。この秋11月1日、紀尾井町ホールでの初演が待たれます。
 

[1907] 5月の演奏会(2)

  • 2019.03.23 Saturday
  • 18:55

❖ 本部振興会主催の春の公演       ・この演奏会は終了しました       

・5月30日(木)午後6時半開演

・渋谷区文化総合センター大和田

         伝承ホール(渋谷桜ヶ丘)

 

・我々の日本歌曲活動の数年前まで本部機能を

 果たしていた(現在も実質はそうですが)現

 在の名称「日本歌曲振興波の会」が主催する

 春の公演が、今年も開催される運びとなりま

 した。毎年の秋に開催される新曲を発表する

 「秋の定演」とは異なり、この季節には、当

 会で生まれた新作歌曲の再演を中核に、日本

 歌曲の名曲を取り揃え、出演する歌手にむし

 ろ重点を置いて、選曲を含めた全体の構成が

 行なわれます。

 

・たまたま今年は僕の3年前の歌曲が1曲、採

 り上げられる事になりました。

 

・「花水木の手紙」(詩・吉田義昭)(2016)

 

・哀歓に満ちた過去と決別し、この先の未来へと旅立とうとする人生の決意を、平易な言葉で

 むしろ爽やかに歌い上げる曲です。この曲を書いた2016年は、我々の会が経済的な見通しの

 もとで、法人組織を続けられなくなり解散を決断した年で、僕はその時の副会長の席にあり、

 心身ともに苦労を重ねた一年でした。法人組織としての最後の公演(秋の定演)で、この曲を

 初演、演奏者は当時からすでに会長を務めておられた本宮寛子さんでした。幸いにも組織の解

 散が無事に進捗し、3年が経とうとしています。2018年に出版した「千秋次郎歌曲集2」

 冒頭にこの作品を掲げた自分の想いが、また今回の演奏会で再演されるのは、大きな慶びです。

 

・この演奏会も別の予定が重なり、本番には伺えなかったのですが、その事が前もって判ってい

 たので、演奏者お二人の予定に合わせて本番の約1か月前に、西日暮里の練習スタジオに伺って

 仕上がり経過を聴かせていただきました。ピアノの片岡和子さんには以前にも、この会でお世

 話になっていますが、歌ってくださるソプラノの松岡薫さんは今回が初めてなので、とても期

 待して伺いました。中音域に声量がたっぷりあり、とても充実した演奏で、すっかり嬉しくな

 りました。出だしをあまり慎重に重くならぬよう、無音の空間に音がサッと何気なく割り込ん

 でくるように(モーツァルトのピアノ・ソナタがそうであるように)音楽を始めてほしいと伝

 えました。お二人とも、僕のイメージに添ってすぐに対応してくださるものですから、大安心

 して練習室を辞しました。すでに数日前に演奏会は終了しましたが、すてきな成果を収められた

 事と思います。後日送られてくる録音資料をいまは楽しみに待っています。お疲れ様でした!

 

 

 

 

 

 

 

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