[1905] 4月の演奏会(1)

  • 2019.03.23 Saturday
  • 15:15

❖ 今年は春秋の2回に分けて大阪と京都で   ・この演奏会は終了しました

・4月21日(日)午後2時開演

・ザ・フェニックスホール(大阪梅田新道)

 

・一昨年の夏、頼もしい盟友・内藤千津子さんを

 失いましたが、その後のオーディションによる

 審査を経て、4名の新人が会員に加わり、当会

 も新しい航路を進みつつあります。それで、今

 年はいつもの定演を春秋の2回に分け、今回の

 大阪公演に続いて、10月5日には京都アルティ

 において、新入会員のご披露をかねての秋季公

 演を予定しています。いつもなら、10名以上の

 歌い手の顔写真が並ぶところですが、少ないの

 はその理由からで、各自の持ち時間が増えた分、

 6名のメンバーが、それぞれ会心の選曲で舞台

 に臨む意気込みでいます。どうかご期待を!

 

・今回も僕の作品集からの、あまり長くない1曲

 をお聴きいただく予定です。

        「溢れる海」(詩・貞松瑩子)(2010)

   とても叙情的な言葉で書かれていながら、詩の

 真意を会得するには難解な貞松瑩子の幻視の世界、この詩も、愛着と畏怖とが一体となった

 自分の過去の記憶が、一度にフラッシュバックしてくる白昼夢を、きらめく夏の海の音楽に

 乗せて表現しています。明るく、それでいて恐ろしい破滅の予感‥‥‥ちなみに、この曲は

 名古屋で初演された後、関西で故・内藤千津子さんによって再演されました。今回は、彼女

 への追悼の思いを込めて、田嶋喜子さんが歌ってくださいます。

 

・チラシの基本色にふさわしい新緑の好天に恵まれ、久々のフェニックスでの公演は盛会裡に

 無事終幕しました。今回から我々の顧問になっていただいた青山恵子先生も東京から来て頂

 き、打ち上げまで付き合ってくださって、いろいろと厳しくも励ましに満ちた批評・感想を

 聞かせていただく事ができ、次回の秋の公演をめざし団結して進んで行く活力を与えていた

 だく事ができ、感謝しています。他にも東京から詩人の木下宣子さん、名古屋からは名古屋

 波の会の会長・伊藤晶子さんや長江希代子さんがお見えになり、たいへん心強いことでした。

 

・なん年ぶりかで再演してもらった僕の「溢れる海」は、楽友の田島喜子さんが、新しい解釈

 による見事な盛り上がりのある演奏で、この上ない再演でした。初演の時には、僕自身まだ

 全体のイメージが摑みきれてなかった、この貞松詩の世界が、実は1週間ほど前、僕の胸中に

 突如ひらめく啓示があったのです。詩人がひたすらに忘れようとしている、海へのこだわり、

 それはもしかすると、真夏の南の海に消えた自分の息子、戦死した我が子の思い出なのでは

 ないかと、気付いたのです。そうすると、処どころ不可解なこの詩句の意味がつながる事が

 判ったので、青山先生や田島さんとも話し合い、その解釈で彼女にも歌っていただきました。

 何か前々からわだかまりのあった事案が、ともかく、ひと山越えた思いで、ホッとしています。

 

 

 
 

[1904] 2月の演奏会(2)

  • 2019.03.23 Saturday
  • 04:30

❖ 故・宇野功芳氏の知遇を得た曲の再演      ・この演奏会は終了しました・事後報告です

・2月23日(土) 午前10時開演

・兵庫県立芸術文化センター大ホール

              (阪急西宮北口)

 

・関西合唱連盟と朝日新聞社の共催による第49回

 レディース・コーラス・フェスティバルが、先月

 兵庫芸文で開催され、たまたま参加合唱団の一つ

 「淀川リバコール」の皆さんが、僕の旧作の組曲

 からの1曲を選んで、歌ってくださったので、僕

 も当日に会場へ伺いました。各団体の持ち時間は

 出入り含めて7〜8分という厳しい制約の中で、

 この曲を採り上げていただき感謝しています。

 

・女声合唱組曲「こころの船出」(詩・八木重吉)

                 より、終曲「こころの船出」(1986)

 

・じつは、この合唱団を指揮している篠部信宏氏は、

 かつて僕が勤務していた大阪芸術大学の卒業生で、

 直接教えた事はなかったのですが、当時からバス・

 バリトン歌手として優秀な学生だったのを記憶し

 ています。その後十何年ぶりかで、遭遇する事があり、その折に「僕にも合唱作品があるので、

 よかったらトライしてみたら?」と出版譜を差し上げたのですが、時を置かずに、こうして公開

 演奏の場に利用してもらう事ができ、氏には感謝しています。現在関西を中心に多彩な演奏活動

 を続けられていて、先日の合唱ステージでも、統一のある美しいハーモニーが印象的でした。

 

・八木重吉の信仰詩篇によるこの合唱組曲は、僕にとっては、この作品が今は亡き音楽評論家

 宇野功芳氏の知遇を得るきっかけともなった駆け出しの頃の作物でもあり、思い出は尽きませ

 ん。また何かひとつ、新しい絆が生まれつつある予感に感謝するばかりです。

      

 

 

 


 

[1903] 3月の演奏会(2)

  • 2019.01.31 Thursday
  • 18:02

❖ 故郷への想いを序破急3楽章で     ・この演奏会は終了しました

・3月10日(日)午後2時開演

・やしろ国際学習塾 L.O.C.ホール

               (兵庫県加東市上三草)

 

・昨年1月の演奏会で僕の歌曲の尺八パートを

 吹いて頂いた小林鈴純氏は、加東市という兵

 庫県の山合いにある田園都市の出身で、故郷

 ではご母堂はじめ家族の方々が邦楽の教室を

 持っておられます。また、先日リサイタル

 開催した折本慶太氏は小林氏の親友、という

 関わりで、加東市の箏教室に専属でレッスン

 指導に通っておれらます。

 

・そのような経緯から、今回の演奏会のために

 尺八と箏による作品を委嘱され、昨年9月に

 完成したことは既にトピック[1824]で、曲

 の内容も合わせて、お伝えしていますが、

 

・尺八と箏のための組曲「ふるさと遠く」(2018)

 

 ・峠の別れ/望郷の無言歌/絆あらたに という3つの小楽章からなる、全体で10分弱の

 序破急3章が、この日ようやく初演の運びとなります。前トピック[1902]でお伝えしたよう

 に、尺八をオーボエに変更してのバージョン替え演奏が、ちょうど8日前に京都市で演奏さ

 れるのですが、本来の初演はこちらなので、僕も大いに期待、演奏の成功を祈っています。

 はじめて訪れる加東市の皆様とも、これを機に新しい絆が生まれることを期待しています。

 

・春に三日の晴れなし、という言い伝えがある通り、数日前からの気象予報が的中し、前日の

 好天が一変、朝からナーバスで寒々とした空となり、演奏会の始まる午後には小雨も降って

 きましたが、年に一度の邦楽教室の発表演奏会は、近隣からの聴衆の皆さんで大盛会となり

 都市の演奏会とは格別の、熱心な地域の絆が感じられる良い演奏会となりました。東条湖ラ

 ンドのある北播磨の加東市へは、僕も今回はじめて加古川線というJRに乗って各停約60分、

 社町ヤシロチョウと言う、駅前にはファミマもローソンもなく、ただ駅があるだけの、僕に

 とっては実に懐かしい(自分の高校時代を思い出させる)下車駅から、迎えに来てくださっ

 た車で瀟洒な市立の会場に入りました。尺八の小林氏が加東市の出身、親友の折本氏が、こ

 この箏曲教室で指導されているという関わりで、今回僕の作品を初演して頂いたのですが、

 心のこもった初演となり、大成功でした。さらにこの曲は、年末12月7日に予定されている

 恒例の「関西邦楽作曲家協会」の作品演奏会でも、お二人によって再演していただきます。

 帰途には冷たい小雨が降りだし、天候には恵まれませんでしたが、かえってそれが後日まで

 心に残る小旅行の一日となりました。加東市の皆様に感謝の意を表します。


 

[1902] 3月の演奏会(1)

  • 2019.01.31 Thursday
  • 17:17

❖ 楽器編成を変えての別バージョン試演  ・この演奏会は終了しました

・3月2日(土)午後2時開演

・京都市生涯学習総合センター(京都アスニー)

        (中京・丸太町七本松西入ル)

 

・箏・オーボエ・ファゴットを中核とする和洋

 音楽ユニット<すばる>の皆さんとは、旧い

 楽友で、昨年に引き続いて今年もまた、僕の

 作品を採りあげて演奏してくださいます。曲

 は2曲あり、どちらもオーボエと箏のための、

 

・(1) ふるさと遠く(2018)

・(2) 葉がくれの花(1997)

 

・このうち(2)の作品は、2010年と2014年の3

 月にも、お二人によって再演されていて、いわ

 ば<すばる>のレパートリーに加えられている

 曲ですが、情緒豊かな単楽章の作品です。これ

 に対し(1)は、3つの楽章から構成されている

 組曲で、作品完成について記しているトピック

 [1824]からも明らかなように、もともと尺八と

 箏のために書かれた曲なのですが、ここでは尺八をオーボエに変えての別バージョンという

 ことで試演していただく事になりました。そして後続のトピック[1903]でお報せしています

 が、ほぼ1週間後には、尺八を使った本来の楽器編成で、この作品が公式に「初演」される

 事になっています。

 

・春先の、晴れと雨とが目まぐるしく交代する季節に、当日は幸い晴れが続いていて、大阪か

 ら出かけるのも苦にならない一日でした。<すばる>の諸氏によるこのコンサートは、この

 会場で毎年定期的に開催されていて、僕もかなり多くの作品を演奏していただいていますが、

 丸太町七本松という、市心からはずれた会場で、オーボエ、ファゴット、箏という皆それぞ

 れ個性的な楽器による「マジメなクラシック」?の演奏会が、僕が知っている限りではもう

 10年以上も続いていて、今回もそうですが、毎年熱心なご年配のフアンの方々が会場をいっ

 ぱいにされて、心なごむ午後のひとときでした。初演の「ふるさと遠く」も、多演の「葉が

 くれの花」も、会場の雰囲気になじんで、とても良い演奏でした。何気ない町なかでの、さ

 さやかなコンサート、まさにこれが「ディープな京都」だと思いました。

 

[1901] 2月の演奏会(1)

  • 2019.01.09 Wednesday
  • 16:56

❖ 恒例の楽しいトークコンサート       ・この演奏会は終了しました

・2月16日(土)午後2時開演

・やまと郡山城ホール・小ホール

            (大和郡山城址東側)

 

・毎年ヴァレンタインの頃、定期的に開催され

 ている楽友・松本真理子さんの「マリンバの

 世界」‥‥‥はや一年が経ち、その時節とな

 りました。彼女のために2003年に作曲した

 僕の曲が、今回も採り上げられ、再演される

 予定です。

 

・マリンバとピアノのための

        「青いドレスの人へ」(2003)

 

・1960年ごろトランペットとピアノのための

 「間奏曲」として完成には至らなかった試作

 のスケッチをもとに、マリンバのために手を

 加えて書き直し、すっかり表情の異なる別作の

 ような曲になったのですが、もともと線の太い

 トランペットが原点だったので、僕のマリンバ

 の作品の中では、うれいに満ちた短調のメロディで始まる異色のものです。初演以来、今日

 まで、手元に残されたコンサート資料を数えても、演奏回数は10回以上となり、松本さんが

 好んで再演してくださっている事がわかります。ありがたい事です。

 

・この作品の初演が16年前の2月14日、ヴァレンタイン・コンサートと命名された演奏会だっ

 たので、愛にもいろんな姿があり、この曲では愛の喜びではなく、愛の悲しみを伝えようと

 そんな考えで、このようなタイトルにしたのですが、僕の心の中には、ヴァレンタインと時節

 が重なってくる東大寺の修二会(二月堂のお水取り)にまつわる青衣女人(ショウエニョニン)

 の伝説が思い出され、その青いドレスの人のために、僕はこのようなタイトルを秘かに付けた

 ようなわけです。‥‥‥幸い当日は予定が他にないので、僕も2年ぶりの城ホールに赴き、真

 理子さんのステージ・トークを愉しもうと、今から期待しています。

 

・幸い青空が広がりポカポカ陽気の早春の1日でした。1年ぶりの郡山えしたが、まだ会場には30

 分以上も余裕があったので、これまで一度も足を踏み入れた事がなかった郡山城趾へ行ってみま

 した。演奏会場である城ホールの方角から眺めると、何だか寂れて貧相に見えるのですが、実

 際に城郭の中へ廻りこむと、なかなかどうして、ゆったりと広大な敷地で、天守閣こそなけれ、

 風格のある城趾のたたずまいが印象的でした。‥‥‥今年もホールいっぱいに聴衆の皆さんが来

 られ大盛会でした。そしていつもの事ながら、彼女のトークに淀みがなく、と言うのは、前もっ

 て作っておいたセリフではなく、その時その場の状況に応じて語りを延ばしながら、スムーズに

 次のステージにつないで行く、自然体のノリでしたから、それこそ時間の経つのも忘れて最後の

 お別れの全員合唱「春は名のみの‥‥‥」に至った想いでした。僕の「青いドレスのひとに」も

 一連の流れの中では、しっとりと地味ではありましたが、それがかえって新鮮に感じられ、効果

 的に成功したと思います。楽しい思い出をありがとう!来年も貴女にまた期待しています!

[1838] 来春1月の演奏会(2)

  • 2018.12.30 Sunday
  • 20:16

❖「 日本の歌 今ここに 未来に」と題して    ・この演奏会は終了しました

・1月26日(土)午後2時開演

・MUSICASAムジカーザ(東京・代々木上原)

 

・数年前に楽譜の通販で知りあったマリンバ奏

 者の明瀬由武氏が、ピアノの高瀬奈美さんと

 ともに、ミックスマジック・コンサートと言

 う親しみやすい曲目を集めてのリサイタルを

 開催される予定です。会場のムジカーザには

 僕も何回か訪れたことがあって、同好の仲間

 が集まって音楽を楽しむにはとても良い適度

 な狭さと親密さのある空間だったと記憶して

 います。予定されている曲目も「日本の四季」

 とか、木琴小協奏曲とか、親しみやすいナン

 バーが大半、それらの中に、僕のお馴染み

 マリンバ作品が採り上げられています。

 

・マリンバとピアノのための

                  「わらべうた春秋」(1985)

 

・わらべうたを無造作に繋ぎ合わせて曲にする

だけなら、わけないことで、誰にでも出来ると思うのですが、「かぞえうた」のなかに一瞬

箏曲「六段の調べ」が紛れこんだり、翳りのある「かぞえうた」と開放的な「かごめかごめ」

とが、しばらくの間、同時進行するような「離れ業」は、耳のしっかりした人なら、きっと

面白く感じることでしょう。明瀬氏が前回に引き続いて、今回も本曲を採り上げて再演して

くださる事に、万雷の拍手と謝意を送ります。

 

・会場に出席する事はできませんでしたが、盛会だったとの連絡があり、またトリに演奏さ

 れた本曲の評判がとても良かったとの事で、お二人の熱演に拍手を送ります。おめでとう

 ございました!長さが手頃で、使い勝手の良い小品なので、これからもレパートリーに加

 えていただき、おおいに活用してください。なお、この曲に似た試みとして、後年になっ

 て作曲したのが、

    ・マリンバとピアノのための「民謡紀行にしひがし」(1998)

   という、これも急ー緩ー急の構成によるノリの良い作品ですが、お二人に譜面を差し上げ

 たところ、これも気に入ってくださったようで、次の演奏の機会に採り上げてくださると

 の事、とても嬉しく感謝しています。以前から約束している相手もあるので、今年こそは

 自由になった時間を有効に使って、マリンバの新曲を作りたいなと考えています。

 

 

 

 

 

[1837] 来春1月の演奏会(1)

  • 2018.12.30 Sunday
  • 16:45

❖ 満を持しての清新リサイタル      ・この演奏会は終了しました

・2019年1月11日(金)午後7時開演

・兵庫県民会館 けんみんホール(地下鉄県庁前)

 

・尺八奏者として岳慶山、箏奏者として大人樹と

 言う二つの芸名を持つ、旧くからの楽友・折本

 慶太氏が、新年早々にリサイタルを開催される

 予定です。安定した演奏力で二代狩屋春樹師匠

 からも信望が厚く、山本春亜さんも加わっての

 演奏トリオ「邦ダッシュ」の一翼を担っていて、

 過去にも僕の作品を幾つか初演してもらってい

 ますが、今回は氏からの依頼で箏のソロの作品

 が欲しいとのこと、かなり苦労して若山牧水の

 短歌による小品を提供することができました。

 

・箏独奏のための「海を旅ゆく」(2018)

 

・曲の内容については、今年9月にアップした

 作品完成のトピックで解説していますが、兵庫

 県芸術文化協会「新進芸術家育成プロジェクト」

 の一環として開催される本会の成功を祈っています。

 

・折から関西にも寒波が襲来、寒い晩となりましたが、会場は開演7時前にほぼ一杯となり、熱心

 な聴衆のもとで、リサイタルとしては会心のご盛会ご成功、ほんとに良かったと思います。プロ

 グラムを見て知ったのですが、すべて折本氏の独奏による5つの舞台構成で、(1) 箏→(2)三絃→

 (3)尺八→休憩→(4)十七絃→(5)二十絃 となっていて、(1)が上記の僕の委嘱初演曲、(2)が彼の

 師匠・二世狩谷春樹作曲の委嘱初演曲、あとはすべて手慣れた彼のレパートリー‥‥‥今回の

 リサイタルに対する氏の意気込みが、この選曲でよく判りました。これはいわば、歌舞伎での

 「阿古屋の箏責め」の現代版?かも知れませんね。面白い企画だったと思います。氏には引続き

 3月に予定されている演奏会で、僕の作品を(この時には尺八との組曲で、箏のパートを)演奏

 して頂く予定で、再会が楽しみです。ますますのご活動を期待しています。

 

[1836] 11月の演奏会(5)追加

  • 2018.11.19 Monday
  • 11:43

 マンドリンと歌との心なごむ協演     ・この演奏会は終了しました・事後報告です

・11月18日(日)午後1時開演

・宝塚ホテル・ウィーン風ビアケラー

              (阪急宝塚南口)

 

・マンドリニスト粂井謙三氏とソプラノ松村雅子

 さんが、ご夫婦で毎年2回このホテルで開催さ

 れている門下生の演奏会「フレッシュ・コンサ

 ート」、僕の旧楽友の中江紗智子さんが、長い

 首都圏での生活からこちらに戻られたのを機に、

 松村先生に師事される事になったのですが、そ

 んな経緯があって、今回の第38回演奏会に僕の

 作品を採上げてくださいました。

 

・二重唱「月に寄せる子守り歌」(詩・貞松瑩子)

                                                         (2004)

 

・頂いたチラシでは詳しい事が判らず、たぶん中江

 さんと別の門下生の人とで歌われる(ピアノ伴奏

 で)のだろうと思って、ともかく会場へ伺ったの

 ですが、1926年創立の、歴史的にも風格のある

 宝塚ホテルでの、午後からビアレストランを借りきっての演奏会、会場にピアノはなく、歌曲

 のステージもすべて、マンドリンとギターやマンドチェロなどによる室内楽的な伴奏でしたが、

 これが想像以上に佳い響きで、全体を包み込むギターの低音が、こんなにも雄弁だとは思い

 がけない体験でした。

 

 午後1時に開演、全31ステージが終演したのは午後6時近くでしたが、門下生の発表会とは

 いえ、アットホームで、しかも指導の行き届いた立派な内容でした。ところで、上記の僕の

 二重唱、今年の4月にも京都で再演しているのですが、今回はなんと、松村先生が指導されて

 されている女声合唱団・エンゲルコアの皆さん(中江さんも中の一人です)の二部合唱に、ア

 ンサンブル・スマイルというマンドリン合奏の皆さんが加わって、とてもユニークで、しかも

 古典的な均整のとれた響きによる秀演、ゆったり目のテンポでしたが、ピアノに頼りがちな

 千秋次郎の世界がこういう楽器編成でも充分に表出できるるのだ、と知って驚きました。編曲

 してくださった方の抜群のセンスに敬意を表します。僕もずっと以前に、マンドリン・アンサ

 ンブル曲を試みた事があり、このご縁を機会に何かトライしてみたくなりました。感謝です!
 

[1835] 12月の演奏会(2)

  • 2018.11.14 Wednesday
  • 02:04

❖ 協会設立60周年を記念しての合唱祭   ・この演奏会は終了しました

・12月9日(日)午前11時開演

・豊中市立文化芸術センター大ホール

             豊中曽根東(阪急曽根)

 

・2016年にさまざまな経緯で豊中市合唱協会の

 皆様と親交が生じ、すでにお伝えした合唱組曲

 「かさなりおおて」(作詩・島田陽子)(2016)を

 委嘱作曲初演出版再演という運びになっ

   たのですが、今年になって、指揮者で協会会長

 の阪本吉次郎氏からご相談を受け、今年の設立

 60周年記念に際して、なにか団員が歌いやすい

 新作の小品がほしいというお話があり、詩友の

 池田もと子さんとも諮って、今年7月に新曲

 提供させて頂きました。

 

・女声合唱曲「野の花がすき」(2018)

                       (作詩・池田もと子)

 

・ようやく今年の豊中市合唱祭におけるイベント

 

 として、会長・坂本氏の指揮のもと、50名余の豊中市合唱協会女声合唱団の皆さんによって、

 初演される運びです。詩人の池田さんと共に、生まれ出る新しい歌を期待しています。

 

・寒い日でしたが幸い天候には恵まれ、所どころ冬雲が浮かぶ晴天となりました。57団体もの

 合唱団が所属する豊中市合唱協会、今年は創立60周年の記念すべき節目の年でもあり、大ホ

 ールがお客様で埋まる盛会となりました。

 

・合唱演奏の途中でしたが、14:30 から創立60周年の記念セレモニーがあり、阪本会長ご挨拶

 に続いて、来賓として臨席くださった長内豊中市長と岩元教育長からのご祝辞を頂きました。

 また思いもかけぬ事でしたが、今回の委嘱合唱曲に関連して、作詞の池田もと子さんと作曲の

 僕までもが壇上で表彰を受け、たいへん晴れがましい事でした。そのあと、「野の花がすき」

 の記念演奏が行われ、協会所属のメンバーからなる60名もの女声コーラスの皆様が、阪本会長

 の指揮、松下仁美さんのピアノで、言葉がよく通る見事な初演を行って下さいました。作詞者

 ともども、とても名誉な一日となりました。

[1834] 12月の演奏会(1)

  • 2018.11.14 Wednesday
  • 01:14

❖ 恒例の邦楽作品展、今年は40回記念公演 ・この演奏会は終了しました

・12月1日(土)午後1時30分開演

・大阪キタ 朝日生命ホール(北区高麗橋)

 

・この10年間というもの、会場提供側のご好意

 もあって、例外なく同じ会場で、12月第1土曜

 の午後に開催を続けてきた本公演も、今年は節

 目の40回目の舞台。僕が入会したのは2007年

   でしたが、それから数えても既に11年が経過し

 ています。お陰で、邦楽に関する貴重な知見を

 実際の音楽を通して身につける事ができ、自分

 の曲作りにも役立っています。

 

・昨年の公演では、箏の弾き語りの作品を聴いて

 いただき、梶寿美子さんによるこの演奏は後日

 NHK大阪fmでも採り上げて放送して頂きました

 が、今年の演目は、すでに奈良での初演・再演

 が終わっている次の作品を、室内楽バージョン

 のサウンドで聴いて頂くことにしました。

 

・邦楽合奏のための「万葉やまと春から春へ」(2016)

 

・11月23日にも公演が予定されている「吉岡綋子&箏あんさんぶる・いぶき」の皆さんに尺八

 の客演が加わり、総勢17名の小編成ながら少数気鋭のメンバー、歌も大合唱ではなく、マイク

 を通しての独唱という試みで、新バージョンでの初演です。素朴で大らかな奈良万葉の情景が

 今回の40回記念に華を添えるよう期待しています。

 

・このところ晴天が続いていて、当日も初冬らしい寒さと暖かさが混じった午後となりました。

 ありがたい事に、この我々の邦楽作品コンサートは、年を追うごとに聴衆の皆様が多くなり、

 また会場でのマナーも良くなり、出品者にとって得るところの多い、また次の年もここでやり

 たい思うような(最初の頃は、会場の響きの粗末さが足を引っ張ったのでしたが)親しみが、

 年を追うごとに高まっています(僕だけの感想かも知れませんが)。さて、3度目の演奏と

 なる「万葉やまと」でしたが、上記のようにわずか17名による小規模の演奏形態でも、それ

 なりの音楽のエネルギーが発揮され、歌もマイクで音を拾っての独唱でしたが、邦楽本来の

 発声法による声が、合奏の響きと自然に溶け合い、言葉がよく判り、とても良い雰囲気でした。

 祝祭的なムードで最後を歌い収め、トリの野村祐子さんのメドレー「ふるさとの風」にバトン

 タッチできたのも、聴衆の皆さんには好印象を持っていただけた事と思っています。

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