[1735]9月の演奏会(2)事後報告

  • 2017.12.29 Friday
  • 09:03

❖ 喜寿ふたりの快挙コンサート      ・この演奏会は終了しました

・9月18日(月/祝) 午後2時開演

・クラシック音楽サロン・ヤギヤ(金沢市寺地)

 

・僕の郷里の旧くからの後輩で、ハープ奏者の

 荒井庸之氏は、金沢に居を構えて既に久しく、

 夫人の靖子さんと共に、詩の朗読の会など、

 地域的な文化活動に積極的に取り組んでいる

 楽友です。この秋に、彼の友人でピアノの松

 本正則氏と組んで、市内から少し離れたクラ

 シック小さなの演奏会ができる喫茶店ヤギヤ

 というサロンで、ジョイント・コンサートを

 成功裡に開催されたとの事で、素敵な資料を

 送ってこられました。おめでとうございます!

・両氏とも今年が喜寿とよばれる77歳なので、

 77+77 すなわちフォーセブン・コンサート

 と名付け、いざとなると勇気が必要な快挙を

 達成されたわけです。普段は喫茶店なのです

 が、趣のある店構え、外観だけでなく、内に

 はドイツの銘器ベヒシュタインが備えてあり、

 とても床しい思いがします。やはりこれも、

 金沢の文化的ふところの深さでしょう。(ここではプログラム資料しか紹介できませんが)。

・この会でも、ありがたい事に、僕の以前に書いたハープのための作品が再演されました。

 どちらも、詩の朗読を伴うものですが、

  (1) 妖精にさらわれた男の子(詩・イェイツ,訳詩・山内玲子)(2002)

      (2) 五つの宇宙の詩(詩・まど・みちお)(2004) 

 このうちの(2)の曲は荒井夫妻の委嘱で、13年前に作曲したものです。夫妻のために、僕

 はこの曲以外にも、5作品ほどを作曲していて、これまで何度も再演されています。

[1734] 新しい作品の完成 (26)

  • 2017.11.04 Saturday
  • 04:07

❖ 箏族邦楽器による三重奏曲の3作目 

・今年はどういうわけか、作曲に追われる一年間

 だったようです。本ブログで、そのつどお報せ

 してきましたが、今回の曲が2017年の14番目

 の作品となります。頼まれるとイヤとは言えな

 い損な性格なので、制作で呻吟するのは自分な

 のですが、ともかくも最終の終止線を記入する

 時の幼稚な達成感めいたものが、自分を引き止

 めていて、この煉獄から抜け出せないでいます。

 

・邦楽器を介しての楽友・二世/狩谷春樹カリヤ

 シュンジュさんは、現在ご尊父の跡を継がれて、

 幅広く活動しておられますが、彼女を中心に結

 成された「邦ダッシュ」という演奏ユニットの

 ために、次なる新作がほしいとの要請を受け、

 この夏頃からコンセプトを考えあぐねていまし

 た。来年4月の彼女の重要な記念演奏会で使い

 たいとの事、やはり年内には譜面をお渡しする

 必要があり、先月10/24から制作に着手、幸い

 楽想に恵まれて、4日後の10/27日に、単楽章

 約6分の作品を得る事ができました。

 

・三絃・二十絃・十七絃のための 三重奏曲「青葉の波」(2017)

 

・4月の演奏会との事でしたが、既存の曲にも春の名曲は多いので、季節を先取りして今回は

 初夏の爽やかさをテーマに、いつもの中間部に緩徐楽句を持つ変則的なソナタ形式の音楽を

 今回も試みました。「青葉の波」という表題は、桃山期の大名で和歌の道にも秀でていた十

 市遠忠トイチノトオタダ(1497~1545)の和歌に着想を得て、それをタイトルにしました。

 

・みづいろの梢にかよふ夏山の 青葉波寄る風のあけぼの   十市遠忠

 

・およそ武人の和歌とは思いもよらぬ、デリケートで美しいイメージで構成された、新古今

 和歌集や玉葉集・風雅集のスタイルを思わせる印象深い詠歌です。流れるような9拍子を

 基本のリズムとして、この上に主題を展開し、中間部はやや緩やかに4拍子のメロディを

 対位法的に扱い、変化を持たせました。歓びと愁いとが交錯して進みますが、季節に相応

 しい爽やかな情感で、全体をまとめました。狩谷先生にOKしてもらえるかどうか、本番

 を密かに期待しています。

[1733] 11月の演奏会 (4)追加映像

  • 2017.10.14 Saturday
  • 01:57

❖ 演奏会チラシの表裏                              ・この演奏会は終了しました

・11月11日(土)午後1時〜午後10時

・東京タワー展望台会場(港区芝公園)

 

前項トピックでお報せしたイベントのチラシが

 入手できたので、改めて提示します。チラシの

 表面は、このようにスッキリしたものでした。

 先に紹介したのは裏面だった訳です。大阪での

 予定と重なってしまい、当日会場へ行けないの

 が心残りです。

 

・上記のように、やむをえぬ事情で初演の会場を

 欠席しましたが、当日の箏を演奏してくださっ

 た福原左和子さんからのメールで、本番が成功、

 ことに僕が最後まで気掛かりだった音量のバラ

 ンスの課題が、技術的な解決でスッキリした事

 を伝えられ、ようやく安堵しました。今回は急

 なお話しだったので、自分自身はうまく波に乗

 れませんでしたが、国際文化交流という企画の

 お役に多少とも立てたのであれば幸いな事です。

 

 


 

 

 

[1732] 11月の演奏会(4)

  • 2017.10.09 Monday
  • 22:22

❖ 東京タワーでの国際フェスタ第2弾        ・この演奏会は終了しました→[1733]

・11月11日(土)午後1時〜午後10時

・東京タワー展望台会場(港区芝公園)

 

・メールで送られてきた図像を、自分のブログの

 フォーマットにうまく取り込めず、こんなピン

 ボケのイメージになっていますが、以前のトピ

 ック[1726][1727]でお報せした東京タワーで

 の音楽イベントの資料がようやく届きました。

 会場のつごうで急に決定したらしく、スタッフ

 の皆さんは大変だったことと思います。それで

 も、下の顔写真の数からも分かるように、大勢

 のアーチストが、民族楽器との出会い、という

 テーマによる国際フェスタに参加されることに

 なり、今後の展開が期待されます。

 

・北欧フィンランドの民族楽器カンテレを演奏す

 る桑島実穂さん、箏の福原左和子さんと僕の3

 名のユニットは、11日の午後5時から始まる

 ステージで、次の2つの新作をふくむ曲目を演

 奏します。

 ・(1) 11弦カンテレと箏のための「新映六段」(2017)  

 ・(2) 箏独奏曲「桜落葉」(2017)  ・すでに書いていますが、カンテレと箏のコラボレーション

 で、もっとも課題となるのは、双方

 の楽器の音量の格差だろうと思います。音響技術によって、このトラブルが自然に解決すると

 きっと興味ある音楽の世界が広がると思うのですが。‥‥‥また僕自身は、残念ながら、この

 日には大阪での演奏会のために上京できず、一切を演奏者のお二人に委ねたく思っています。

[1731] 12月の演奏会(1)

  • 2017.10.07 Saturday
  • 13:37

❖ 西陣の織り子・ユキの半生を語り弾きで   ・この演奏会は終了しました

・12月2日(土)午後1時30分開演

・大阪キタ 朝日生命ホール(北区高麗橋)

 

・毎年この定期公演のご案内をアップする頃に

 になると、あ、もう今年も終幕に近づいてい

 るな、と思ってしまいます。感無量という程

 でもないですが、季節の巡りの早さに、ふと

 立ち止まる思いです。

 

・関西在住の邦楽作曲者を中核とする本会も、

 来年はいよいよ40回目の節目を迎えます。こ

 れまで僕も入会以来欠かさずに作品参加し、

 邦楽プロパーの諸氏から多くの事を学んできま

 した。近年お聴きいただいた篠笛と箏三絃と

 二十絃と十七絃、などの邦楽室内楽に続いて、

 第39回の本年は、梶寿美子さんの弾き語りに

 よるソロの舞台をお聴きいただこうと思います。

 

・ひらのりょうこの朗読詩による「おゆき」(2000)

 

・京都西陣に生まれ育った詩人 ’ひらのりょうこ’ さんは、病気療養の現在も詩作を介して活発な

 地域活動に携わっておられます。この朗読詩「おゆき」は、彼女の祖母の話がもとになって出来

 たものだとか。織り子サンとしての平凡な一女性の、太平洋戦争を挟んだ自分史を、詩人の目で

 詩情豊かに、観光用の京都弁ではなく、地についた普通の京都弁で語ります。

 

・この作品は、僕がひらのさんから詩稿(もともとは茂山千之氶さんのために書かれた詩)を頂

 き、箏奏者の梶寿美子さんの委嘱で作曲したものです。梶さんは、僕が1967年に臨時教員と

 して京都府立盲学校音楽科へ一年間派遣された時の最終学年生だった教え子で、卒業の年に、

 大阪音楽大学へ点字受験で入学した最初の視覚障害者でした。2000年の初演以来、何度も

 彼女のステージで再演され、今では完全に彼女の分身となって年季を積んだ「おゆき」‥‥

 今回はどのように聴き手の心に届くのか、本番をとても期待しています。

 

・足場の良さと、日程を確実に12月第1土曜に優位予約できる便利さのために、朝日生命ホール

 は、我々にとって有難い会場なのですが、ホールが一枚扉であること、ステージに反響板がなく

 奥行きも不足していることなど、今時のホール基準からすると、まったく失格に近いコヤです。

 ただ、僕が知っている限りでも、すでに10年も経つにつれて懐かしく、勝手知ったる愛着もわ

   き、なかなか他の会場に目移りできないのが本音です。

 

・冬晴れの心地よい青空となり、今年も延べ300名以上の方に聴いて頂くことができました。

 12作品、独奏から大合奏まで、歌唱を伴う曲から器楽演奏のみの作品まで、今年もバラエティ

 に富んだ内容で、年を追うごとにリピータはじめ来場者の数が増えつつあるのを実感していま

 す。9番目だった僕の作品「おゆき」も、弾き語りの梶さんが完全に自分のものにした密度の

 高い独壇場となり、大成功でした。

 

・次回は、2018年12月1日(土)に、このホールでの予約が既に取れてあり、我々の会にとって

 は、第40回の節目でもあります(僕にとっては、この会に参加してから11年目に相当します)。

 11年前この会へ僕を推薦してくれた楽友・吉岡綋子さんに、次回は出演してもらう予定です。
 

[1730] 11月の演奏会(3)

  • 2017.10.07 Saturday
  • 08:18

❖ 満を持しての待望のリサイタル     ・この演奏会は終了しました

・11月24日(金)午後7時開演

・大阪フィルハーモニー会館(西成区岸里)

 

・演奏者のお仕事の日程や会場の都合などで、

 本来なら昨年実現していたはずの公演が今年

 にずれこんだ、との事ですが、久しく待ち望

 んでいた浅川氏ご夫妻によるリサイタルが、

 いよいよ来月に開催のはこびとなりました。

 

・オーボエとピアノのためのソナチネ

                「海の旗・陸の旗」(1987)

 

・記憶されている方もおありかと思いますが、

 この曲は、すでに昨年9月に浅川氏によって、

 大阪の秋のイベント「大阪クラシック」に組

 み入れられ演奏されています。→[1621]

 

・北新地に近いANAクラウンプラザホテル大阪

 ロビーでの、プロムナード・コンサートでした

 が、この時もロビーに溢れんばかり大勢の皆様

 に聴いていただく事ができました。来月のリサイタル会場は、浅川氏にとっては音の鳴り方

 の細部まで熟知しておられる「我が家」のホール、素晴らしい演奏が聴けるものと、今から

 期待しています。

 

・この作品の内容に関しては、上記トピック[1621] に詳しいのでそちらをご参照ください。

 

・四つ橋線の岸里とか南海本線の天下茶屋などの周辺は、これまで素通りするだけで、降りた

 事がなかったのですが、西成区役所のある場所柄だけあって、ニシナリというイメージとは

 程遠い落ち着いた街通りでした。ここに建っている大阪フィルハーモニー会館も、小ぶりな

 がらも、いかにもプロのメガネにかなう、オケ練習会場にふさわしい雰囲気のある建物でし

 た。やや気温が低かったせいもあってか、会場が満席にはなりませんでしたが、熱心なgo-er

 の皆さんが来られて、とても真摯で熱気のある演奏会となりました。オーボエのレパートリー

 なので、ふだん聴く機会の少ない演目が並び、僕にとっても良い刺激になりました。上記の

 「海の旗、陸の旗」、一言で言えば、作曲者冥利に尽きる、ほとんど完璧な演奏で、解釈の

 点でもまったく同感の、質の高い演奏でした。お二人に心からの感謝を伝えなければなりま

 せん。有難うございました!

 

・思い返せばこの頃は、僕も無調的な語法と、方や旋法的な語法の間で、いろいろ揺れていて、

 もともとの素質である調的和声の世界とどのように関わりをつけるか、迷っていた頃だった

 ように思います。久々に自分の旧作を、第3者の秀れた演奏で聴いてみると、いささかアマ

 ルガム的な音楽の響きが、意外に面白く自分の耳には聞こえ、変な言い方ですが、この頃の

 蛮気が今の僕にはもう失せてしまった事を、今更のように嘆息するばかりです。自分への励

 ましのためにも、ぜひ将来のCDにお二人の演奏を記録してほしいと願っています!

[1729] 11月の演奏会(2)

  • 2017.10.07 Saturday
  • 05:46

❖ 35周年記念コンサート<乾杯>                 ・この演奏会は終了しました

・11月18日(土)午後1時30分開演

・豊田市コンサートホール(豊田参合館10階)

 

・名古屋市と豊田市のちょうど中間に位置する

 東郷町、ここを活動の拠点とする女声合唱団

 「コール・イーリス」と「萩の会」は、共に

 細谷和子さんという秀れた指揮者のもとで、

 今回35周年記念演奏会<乾杯>を開催されます。

 

・僕自身もおよそ10年前から知遇を得て、これ

 まで、いわゆる「京都シリーズ」を始めとす

 る数多くの女声合唱作品を演奏していただい

 て来たのですが、なかでも忘れられないのは、

 30周年記念の委嘱作品として5年前に書かせ

 てもらった組曲「高台寺・萩の縁」(2012)

 小川淳子さんの作詩によるものですが、これ

 がきっかけとなって、2014年には東海主婦の

 コーラス連盟45周年記念演奏会でも採り上げ

 られて歌われました。

 

・あれから既に5年が経った今回の記念演奏会でも、新作ではありませんが、三重県に残る

 わらべうたによる27年前の作品を歌っていただきます。

 

・女声合唱組曲「伊賀路イガジのわらべうた」(1990)(採譜・東 仁己)

      1.ねんねしなされ  2.トントントン  3.お月さんなんぼ

 

・しばらくご無沙汰していたので、当日は僕も豊田市の大ホールに伺う予定です。活気ある

 素敵なステージが聴けることと期待しています。

 

・ちょうど日本が快晴と快晴の谷間に入ってしまった、寒い小雨そぼ降る日でしたが、強い

 寒気にもかかわらず大勢の方が来場され、1階客席800が満席に近い状況、大盛会でした。

 名古屋駅から名鉄直通の地下鉄で約1時間、豊田市は旧ナショナルの城下町・守口や門真

 と並ぶ、これまた財政豊かな城下町、名鉄豊田市駅の真横に巨大な豊田市文化行政のビル

 が建っていて、この10階から上がパイプオルガンを備えた密度の高い中規模の演奏会ホー

 ルでした。創立35周年に相応しい、意匠を凝らした3部構成のステージで、指揮者・細谷

 和子さんの指導が発声に行き届いていて、言葉のよくわかる日本語で(何を歌ってるのか

 聴き取れない日本語の歌は、いつもイライラします)最後まで気持ち良く聴けて楽しめま

 した。第1部で演奏された上記「伊賀路のわらべうた」は、ピアノをバックに女声2部の

 ために作ったもので、わらべうたの旋律や雰囲気を損ねないように、できるだけシンプル

 に(ピアノで花を添えて)作曲しているので、コーラスという観点からは、物足りない点

 もあるのですが、今回はそれが却って効果的で、前後のナンバーとの対比で、とても透明

 な響きの空間を作っていて印象的でした。帰り際に、部分的な初演を先月終えたばかりの

 組曲「季節の旅人」(2017) の譜面を差し上げてきました。5年後の創立40周年の時には

 皆さんにこの地で初演してもらえそうです。‥‥さあ、それまで僕も元気に過ごさねば!

[1728] 11月の演奏会(1)

  • 2017.10.07 Saturday
  • 04:31

❖ 大学勤務の頃を思い出す22年ぶりの再演  ・この演奏会は終了しました

・11月11日(土)午後6時開演

・ムーブ21イベントホール

      (地下鉄or大阪モノレール・大日駅)

 

・僕が勤務していた大阪芸大演奏学科を1993年

 学長賞を得て卒業し、そののちトゥジュール・

   SAX・クァルテットを結成して、演奏・教育の

 両面で大活躍の辻本剛志氏、今だに童顔が残っ

 ていて、つい辻本クンと呼びそうになりますが、

 僕が彼の師匠・前田昌宏氏のパリ公演のために

 作曲し、初演後は辻本クンにも何度か演奏会で

 採り上げてもらった僕のキャンパス時代の旧作

 が、このたび22年ぶりに再演されます。

 

・sop.SaxとPfのための「春花秋草図」(1994)

 

・紅梅vs白梅とか、風神vs雷神とか、右近の橘

 vs左近の桜とか、対照的な二つの事物を左右に

 配置して愛でるという、東洋伝来の美の形式が

 ありますが、緩急二つの楽章からなる本曲も、

 楽章1はうららかな陽光を受けて揺れている春の花を、楽章2は烈風吹きすさぶ荒れ野の

 秋草を、洋楽の響きの中に伝統的な日本的フシ回しを取り入れながら、情趣ゆたかに季節感

 を表現しています。それぞれの楽章が、どちらも時間的にはほぼ同じ4'30" に収まるのも、

   きわめて絵画的なバランス、と呼べるでしょう。

 

・かつて演奏学科での同僚だった前田先生や、学生だった辻本クンはじめ管弦打の教え子たち、

 放埓にワイワイ過ごしていた20数年前のキャンパスの思い出がよみがえり、懐かしい事です。

 

・夕方以降はかなり肌寒くなりましたが、辻本クンの出身地・守口市の文化事業の拠点として

 建てられたムーブ21イベントホールは、アットホームかつ「折り目正しい」演奏会場でした。

 心地よく響くホールで、第1部はピアノとのデュオを4曲、第2部は彼が中心となって結成さ

 れたエスパルク・サクソフォーン・アンサンブルの11名の仲間とともに、協奏曲などのアン

 サンブルを3タイトル、腹八分目の、聴覚にもほど良い量の「美食」でした。速いパッセー

 ジや豪勢な音量で決まる個所は、もちろん申し分ない出来でしたが、むしろ静かでしみじみ

 歌わせるサクソフォーンに、彼の真髄があるように感じました。僕の「春歌秋草図」も、松

 尾京子さんの的確なピアノと相まって、とても印象深い季節のスケッチになっていました。

 久々の再会が果たせて良かったです。今後もさらに、演奏と指導の両面で、良いお仕事を!

[1727] 新しい作品の完成 (25)

  • 2017.10.07 Saturday
  • 02:48

❖ 楽器紹介的な箏独奏の小品

前トピックに関連するのですが、箏に与えら

 れた持ち時間10分のうち、「新映六段」が

 約6分少々、あとまだ4分ほど箏の紹介に使

 える時間があるので、せっかくのチャンスだ

 からと、ソロ用の新曲を今回の箏奏者・福原

 左和子さんのために、即興的に作曲しました。

 技術的にはそれほど高度でなくて、しかし箏

 の個性が発揮できる内容という目線で、2日

 間ほどを費やし(その意味では即興でもない

 のですが)3分18秒の短品ができ、福原さん

 に感謝されました。

 

・箏独奏のための「桜落葉」(2017)

 

・外国の人たちは桜というと、あの華やかな

 満開の開花や桜吹雪をイメージされますが、

 秋が深まった頃の、時雨でしっとりと濡れ

 た地面で、幾重にも重なりながら、あの

 懐かしい桜餅の香りを漂わせている桜落葉、

 その想いを音楽に託しました。

 

・できれば将来、何か他の短曲とセットにして、箏独奏用の組曲にまとめようと思っています。

 考えてみると、これまで何曲もの箏のための作品を書いていますが、独奏曲を書いたのは、

 これが最初だったような気がします。‥‥‥箏の皆さんの役に立つものを提供したいです。
 

[1726] 新しい作品の完成 (24)

  • 2017.10.07 Saturday
  • 01:57

❖ 日本と北欧の民族楽器のコラボレーション

 

・今年の1月に「東京タワー文化フェスティバ

 ル」という、音楽を中心とする国際文化交流

 の企画があり、僕もそれに参加したのですが、

 第2弾として、今回は互いの国の民族楽器に

 よるコラボレーションをテーマに、ふたたび

 東京タワー特設ステージで、ワークショップ

 を兼ねた演奏会が持たれることになりました。

 

・主催者側からの要請もあり、僕は今回、北欧

 フィンランドの民族楽器カンテレと箏とのア

 ンサンブルの作品を提供することとなりまし

 たが、何しろ8月になってからの急なお話

 だったので、以前にも試みたことのある八橋

 検校「六段の調」をもとに、「新映六段」

   (Six-steps Collabolation for 11-strings

    Kantele and Koto) (2017)というタイトル

   のコラボレーションを9月13日に完成し、

   演奏者の方にお送りしました。

 

・カンテレをフルに活用した曲とはとても言えませんが、箏のズングリした音色に、カンテレの

 やや金属的で繊細な響きがからみあって、それなりに独特の音風景が展開するものと期待して

 います。両楽器の音量バランスをどのように克服するかも課題の一つですが、予定されている

 11月11日(土)の初演成功を祈っています。(チラシが入手できたら、改めてご案内します。)
 

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